奥秩父・笠取山ハイク Day 1:雁坂峠〜古礼山〜笠取小屋テント泊

2018年GW前週の4月中旬、道の駅みとみを拠点に笠取小屋テント泊して奥秩父縦走路、山梨百名山・笠取山の周りを歩いてきました。

奥秩父 山梨百名山・笠取山 : トレッキングログ

今回のルートは、道の駅みとみを拠点として時計回りに、雁坂峠〜▲水晶山〜▲古礼山〜▲燕山〜雁峠〜笠取小屋(泊)〜▲笠取山〜水干〜笠取小屋(撤収)〜雁峠〜道の駅みとみ、というテント1泊周回ルート。
下山ルートは、さらに南のヤブ沢峠〜白沢峠〜白沢橋を通るルートも検討していたものの、白沢橋から道の駅みとみに戻る国道140号(雁坂みち)の舗装路登りを太陽が照りつけるなか7km近く歩くのは心が折れそうなので、舗装路歩きが少ないルートを選択。

 

道の駅みとみ〜雁坂峠


都内自宅を深夜3:30に出て、中央道〜勝沼IC〜道の駅みとみまで2時間ほどで到着。車は数台止まっているのみで、登山ポストは見当たらない(ネットで提出済み)。笠取山への登山道としては作場平(さくばだいら)からのルートが一番メジャーで、こちらの登山者は数名。
この週末は季節外れの暖かさで、都内の予想最高気温が30℃という予報も出ていたが、出発地点の気温は7℃で気持ちよくスタート。


道の駅みとみから少し南の登山口から静かな山の中へ入っていく。
今回の道の駅みとみ拠点のルートは、上り下りともに亀田林業の私有地で登山者向けに通行が許可されていて、トレランは禁止の看板がある。国道140号線にある有料道路「雁坂(かりさか)トンネル」の料金所を高所から眺めながら舗装路を進む。


沓切沢橋(くつきりさわばし)までの30分ほどは舗装路を、そこから先は登山道になる。笠取山は人気の山だけに一番人気のコースではなくてもしっかり踏み跡があってわかりやすい。このルートで唯一気を使う箇所で固定されたロープがあるが、水量も多くなく慎重に渡れば問題なし。下まで50mくらいあるので、凍結していると少し怖い気もする。


しばらくは沢沿いを進むため気持ちが良いけれど、ところどころ砂地があったり、ずっと左右どちらかが切れ落ちているので緊張感もある。


リボンも多数あって明瞭。今回はローカットのトレランシューズ INOV-8〈イノヴェイト〉ROCLITE 295を履いてきたけれど、石もそれほど大きくなく歩きやすい。


右へ左へと4回沢を渡り、沢沿いエリアは終了。数人でビバークもできそうなくらい広い河原で小休憩。このあたりは積雪時の凌ぎも楽しそうなポイントが幾つかあった。


低い熊笹エリアに入っていくが登山道もよく整備されていて危険箇所もない。ただ、ここから雁坂峠までが地味に長い。
YAMAPジオグラフィカのGPSで位置情報とコースタイムを見ながら次のチェックポイント雁坂峠までもうすぐだろう、少し上には稜線も見えているな、と思いながら進むもなかなかたどり着かない。さらに日光を遮るものもなく休み休み、最後は少しバテ気味で雁坂峠へ。

 

奥秩父縦走路:雁坂峠〜雁峠


日本三大峠の1つ雁坂峠(かりさかとうげ・標高2,082m)に到着。
写真左下の登山道から登ってきて、甲武信ヶ岳方面を見上げる。ちなみにベンチはあるが日影はない。ここまでに会ったのは40-50代くらいの単独男性2組のみでとても静かな上りだった。良い。


富士山も南アルプス(上の方だけ)も見える。
日差しが強いので、水分補給と写真を撮って先に進む。


雁坂峠から次のチェックポイント水晶山(すいしょうやま・標高2,158m)への間はまだ雪が残っていて、ところどころ倒木があるので山側へ少し迂回して進んで行く。例年ならもっと雪があるのだろうけど今年は雪が少なく、軽アイゼンも念のため携帯しているものの、履く必要はまったくない。


展望のなかった水晶山はさくっと通過して、次の小ピーク古礼山(これいさん・標高2,112m)へ。巻道もあるけれど、展望が最高!という情報を頼りに登った。日向では気の早い虫達が飛び回り始めていた。


/^o^\フッジッサーン
手前の山並み、雪を纏った富士山と空の青さが最&高!
写真中央の高い山は、昨年11月下旬に登った日本百名山の大菩薩嶺(だいぼさつれい・標高2,057m)


古礼山の頂上に休憩場所はなく、300mほど東に進んだところにベンチがあって、富士山と南アルプスを望みながら昼ごはんを食べる。ぶっちゃけ、もう下山しても良いなと思えるくらいこのルート最高の絶景だった。


食事休憩後は、さらに笠取山方面へ進む。燕山(つばくらやま・標高2,004m)への稜線は視界もよく足取りも軽い。


燕山から雁峠までのルートには、シャクナゲ地帯もあって、時期的には少し早いものの、あぁ奥秩父だなと感じさせられる。


雁峠(がんとうげ・標高1,780m)に到着。ココまで来ると笠取山が最高のバランスで迎えてくれる。樹木の生え方だろうか、今回の行程で一番笠度が高かった。

 

笠取小屋 テント泊


よく整備された登山道を少し下り、今夜のテント泊地、笠取小屋(かさとりごや・標高1,776m)へ。


今年は先週末(2018/4/14)から営業はじめたという笠取小屋で受付を済ませ(1人500円)、おすすめされた小屋裏手にテント設営。小屋では薪ストーブに火が入っていた。
バイオトイレ(小1、和式大3・男女区別なし)も臭いがなく綺麗で、来年2019年3月31日に閉鎖が決まっている雲取山の奥多摩小屋より宿泊者が少ないのに、トイレの数はこちらのほうが多く、混雑期でもトイレ待ち渋滞はあまりなさそうだな、と思った。


今回も雨の心配がないので、LOCUS GEAR〈ローカスギア〉Khufu TyvekDPTEで広々フロアレス。雨用に用意してる中華製のインナーテント(激安!人柱ばっちこい!)は今回も出番なし。
Khufu設営時のトレッキングポールの長さについて、1ポールで設営する場合は手持ちのFIZAN TREKKING COMPACT FRELIGHT model 158gの最長132cmで設営していたけれど、DPTEを使用してAフレーム型(2ポール)にする場合は124cmがベスト。

最終的にテントの数は35張ほど、GWなどの混雑期でもテントが張れなかったことは無いらしい。よく整備された平らな地形が多くてめちゃくちゃ快適。作場平からのルートなら子供連れでも問題なさそうだし、奥多摩小屋亡き後の初テント泊におすすめ場所になることは間違いなさそう。


人に慣れた鹿達。小屋前のテント場近くまで寄ってくる。
小屋番さんは鹿にドッグフードを与えていた。以前はテント場に糞をされ困っていたようだが、数年前に餌を与えるようになってからテント場にフンをされることがかなり減ったらしい。賛否はあろうが、共存できているのでこれはこれで良いのではなかろうか。


徒歩2分くらいの水場。小屋でビールを買った(500円、おつまみもサービスしてくれた!)ものの暑かったせいか少しもの足りず、1本持参してきたビールも冷やす。関東で30度近くの予報が出ていた季節外れの暖かさか、標高1,776mなのに16:00の気温が18度。


早めの簡易山夜ごはん。
セブンプレミアムの牛すき焼きにシマダヤのうどんをドロップ、水少し追加して煮込んでうどんスキ。ビールにもマッチする。セブンの1人用チルド惣菜は、やはり山用に優秀。次は白菜追加で!


この日の日没は18時前。辺りが暗くなったところで翌朝にそなえて19時頃、早めの就寝。

 

装備メモ

 

奥秩父・笠取山ハイク Day 2:笠取小屋テント泊〜笠取山 御来光〜雁峠】へ続く

 

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