残雪ハイク 丹沢・塔ノ岳〜鍋割山

2018年2月下旬の週末、残雪残る丹沢の塔ノ岳・鍋割山を日帰りで歩いてきました。暑いのとヤマビルが嫌なので冬以外はなかなか選択肢に入らない丹沢。

丹沢 塔ノ岳・鍋割山 反時計回り周回コース

大倉〜〈大倉尾根〉〜▲塔ノ岳〜▲鍋割山〜後沢乗越〜二俣〜大倉

都内自宅を5:30の電車で出発して渋沢駅に6:58着。
臨時便なしで激混みの路線バスに15分ほど揺られて大倉登山口がある大倉バス停に到着。
大磯に住む友人宅に遊びに行った際によく訪れる秦野戸川公園のすぐ横で、自宅から車で行くことも考えたけれど、よく知った場所でもあるのと、帰りは温泉+ビールを楽しみに今回は電車・バス移動にした。

 


塔ノ岳登山メジャールートの起点、大倉バス停前からスタート。
レストハウス「どんぐりハウス」は2018年2月末で閉店してしまった。場所も良いし、そのうち別の店が入ると思う。


丹沢は尾瀬・高尾などと同じく国定公園なので、指定キャンプ地以外ではテント泊不可。


塔ノ岳への6.4kmの大倉尾根は、バカ尾根コースとも呼ばれるとおり登りがずっと続く。


大倉高原山の家方面への分岐。大倉高原山の家は、丹沢で貴重なテント泊ができた場所ながら、こちらも2017年11月30日で閉鎖。秦野市管理になるけど、今後どのようになるかはまったくの未定らしい。間もなく老朽化で取り壊しになる雲取山の奥多摩小屋といい、昔の登山ブームの頃建てらてた小屋の過渡期なのかもしれない。


丹沢名物の木道・木階段をひたすら登る。


塔ノ岳へ最速/最短でもある戸沢登山口からの登りとの合流ポイントで残雪がではじめた。戸沢方面は利用者が少ないのとずっと樹林帯のためか、雪はそこそこ残っていた。
丹沢だと、閉鎖された大倉高原山の家以外はテント泊不可だと思ってたけど、ヤマレコの山行記録を見ていたら作治小屋も「オフィシャルに」テント泊できるっぽい張り紙が。管理してるNPOの私有地ってことなのかな?次に丹沢へ行くときは戸沢から登ってみたい。


モヤで霞んでいるものの、秦野市内そして相模湾まで見渡せた。


幾つかの茶屋、山荘を超えてもまだまだ続く階段。さすがに少し飽きてくる。ただ高い空の青さが救い。


標高1360mの「金冷シ」をすぎてからは雪が多く残るけれど、軽アイゼンなしで進めた。アイゼン装着しているのは4人に1人くらいだった。


まもなく塔ノ岳山頂。
時間が少し早いこともあって、それほど混雑はしていなかった。雪もあるところとないところがまばら。


登山口から約3時間で塔ノ岳(とうのだけ・標高1,491m)山頂に到着。
少しガスっているけど、ぼちぼちの景観。富士山は見えないけど360度ひらけているのは気持ちが良い。


ここで昼食をとる人が多かった。いつものバーナーPRIMUS〈プリムス〉ウルトラバーナー P-153でお湯を沸かしてカップラーメン。
北西からの風が冷たく、3時間登り続けて汗をかいた体が一気に冷えるのでインナーダウンを着込んで食べる。


塔ノ岳からの南方向。雪と稜線のコントラストが美しかった。


塔ノ岳からの北方向。ココでテント泊できたらなぁとか思ってしまう。ただ西からの強風必死である。


塔ノ岳から丹沢山へは2.6km、蛭ヶ岳へは6.0km。気分次第で丹沢山ピストンも考えていたけれど、とりやめて、予定通り鍋割山方面をまわって下ることにする。


塔ノ岳〜鍋割山間も雪は多く残っていた。緩やかなアップダウンと明るい稜線で気持ちが良かった。さらに大倉尾根にくらべて圧倒的に人が少なくて良い。今回のコースで最も歩きやすく楽しかった。


鍋割山(なべわりやま・標高1,273m)に到着。
山小屋名物の鍋焼きうどん(というか、宿泊営業なし/営業時間10:00〜13:00で、「山荘」という名のうどん屋では? )を食べる人で、鍋割山荘はめちゃ混み。しかも足元は、雪解けでぐちゃぐちゃ。鍋焼きうどんはもちろんパス。塔ノ岳から流れてきて鍋割山を昼食に設定するのは、コースタイム的にちょっと難しいのもあるが、そもそも…。


南斜面で日差しを浴び寝転びながら休憩。このあたりは乾いていたので助かった。


左手には登ってきた大倉尾根が見える。ほぼ傾斜の変わらない登りである。


下山時振り返り写真。鍋割山からの下山ルートもなかなかの下りっぷり。このコースで登ると鍋焼きうどんランチにちょうど良い時間帯のはず。


一気に下山して沢をいくつか通過。さすがの透明度。


大倉バス停にも登山靴を洗う水道があるけれど、混雑してるだろうと思い、沢の水で靴の泥汚れを落とす。さすが2月、沢の水は冷たく顔を洗うと気持ちが良い。


車も通れる広さの林道は噂通り長くゆるい下りなので小走りで。途中からは舗装路もあらわれひたすら長い。


大倉登山口に戻ってきてバスで渋沢駅、渋沢駅から小田急線で2駅の東海大学前駅まで移動し、秦野天然温泉さざんかへ。
登山口から離れているためか登山客より地元客、大学生が多い印象だった。
天然温泉で露天風呂も広くて気持ちよく、食事処もかなりいい感じで、ビールとつまみでリラックスしてから都内自宅へ帰宅。

 

今回の大倉尾根から塔ノ岳への登りも、鍋割山からの下りも、ずっと同じような道が続くので、17.5kmの距離を歩いたとはいえ少し消化不良気味なところがあった。次回丹沢に入る時は、ヤビツ峠ルートで三ノ塔・行者ヶ岳・塔ノ岳、または戸沢登山口から入って塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳への縦走コースかなと思っている。戸沢でテント泊して早朝出発とかだと、なおさら良い。

 

残雪ハイク 丹沢・塔ノ岳〜鍋割山 : トレッキングログ

 

【NOTE】

 

  タグ:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加