2020年登り納め:道の駅 朝霧高原から毛無山〜雨ヶ岳周回

寒波がきている2020年12月下旬の週末、静岡県と山梨県の県境、富士山の西側に位置する毛無山〜雨ヶ岳の周回コースで2020年最後の山歩きへ。

山行ログ

道の駅 朝霧高原→▲毛無山→▲大見岳→▲タカデッキ→▲雨ヶ岳→端足峠→道の駅 朝霧高原

 

道の駅 朝霧高原〜毛無山


都内自宅を3:00に出発して中央道経由 2時間強で今回の拠点にする道の駅朝霧高原に到着。キャンピングカーなど止まっているものの、混雑期ではないので、駐車場は余裕あり。
道中、道の駅なるさわでは-11℃、道の駅朝霧高原では-9℃の表示。まぁまぁ想定内(寒い)。東北・北陸・北海道では大雪になっている地域があるものの、富士山周辺の太平洋側は降雪なく、ノーマルタイヤで。


冬至を翌日に控えた1年で最も夜明けが遅い時期ということもあり、6時を過ぎて東の空がやっと少し明るくなってくる。ヘッドライトを装着して毛無山登山口まで東海自然歩道を歩く。


徐々に夜が明けてくると、やはりどこかホッとする。雲ひとつなく、良い天気になりそう。
登山口に向かうまでの林道歩きでは、左手にふもとっぱらキャンプ場。12月でもめちゃくちゃ混んでいて、さすがキャンプブーム。自分がよく冬キャンプをしていた数年前は、貸し切りかそれに近い状況が多く、冬季休業しているキャンプ場もかなり多かったのだけど。


今回のルートは登山口から先は水場がなく、登山口近くに最終水場がある。今回は自宅から持参しているのでスルー。
昼食カップラーメンも含め、水500mlペットボトル2本、エバニューウォーターキャリーに500ml、保温ボトルにコーヒー350ml。登りが長く夏場だと1.5倍くらい必要だろうか。
登山口の駐車場には5台ほど。


地蔵峠方面の登山道は、崩落箇所があるらしい。登山ポストも確認できた。


登山口から登りはじめると富士山 宝永火口あたりからのご来光。
キーンとした冷え切った空気感のご来光はやはりテンションが上がる。


毛無山への登り、50年3,000回以上も毛無山に登って整備もしているという方にお会いした。1〜9合目の標識設置したのもこの方。不動の滝へ降りられる昔の作業道を整備したとか、個人(ふもとっぱら)所有の山だけど最近社長が忙しくてね、という話も。朝霧高原からすぐ横を通って来たし、よくわかります。


さらに
「登山口から頂上まで最速の記録は41分なんですよ!」
「早すぎ!CT 3時間ですよね?凄いですね!」
「地元の消防士の人でね…」
「あぁ…w はいはいw …(あの方)でしょうねw」
というストーリーを知ると1,100m超の登りも楽しくなる不思議。


登山口からは標高差1,100mほど、そこそこの急登が続く。それでも日帰り装備、かつ減量で体も軽く快調に登る。


見上げると葉が落ちた冬の樹林帯。この時期の山歩きは樹林帯でも明るく、楽しい。


稜線に出る少し手前にある富士山見晴台に到着。
眼下には横を通ってきた、ふもとっぱらキャンプ場。明け方-9℃で電源サイトもないのに、このテントの数には驚くばかり。スノーピークか、ノルディスク他コットンテントで薪ストーブを導入しているテントが多かった。


展望台からの/^o^\フッジッサーン。そして、駿河湾/伊豆半島/相模湾までバッチリ。


稜線に出てからすぐのところにある「南アルプス展望台」と呼ばれる岩の上に乗る。
ほぼほぼ南アルプスが一望でき、今回の稜線では最もアルプス眺望が良い場所。ただ、岩の下には「北アルプス展望台」と書かれていて(え、ココからは北アルプス見えないでしょ!?)ちょっと謎が残る。


雪を纏った南アルプスがバッチリ。


日本二百名山 毛無山(けなしやま、標高1,964m)山頂に到着。気温-4℃。
今回のザックは26LのNIGOR〈ニゴア〉Moyo。上下防寒着、チェーンスパイク、雨具、水/食料、エマージェンシーキットなど詰めてちょうど良かった。

 

毛無山〜雨ヶ岳〜端足峠


なかなか見つけられないと噂の山頂標識の1つ。あたりをキョロキョロしていると、進行方向左手に見つけられた。



毛無山〜雨ヶ岳の稜線は、奥秩父縦走路の古礼山〜燕山を歩いているような感覚になる富士山バッチリな展望で、ずっとニヤニヤが止まらなかった。しかも、もちろんこちらのほうが、より富士山に近い。


クマザサもしっかり刈り払いされていてルートは明瞭、道迷いしそうなポイントはほぼない。日陰に少し雪はあったものの、チェーンスパイクは不要だった。常に富士山が見えていて、空気が澄んでいて足取りも軽い。
快適な稜線歩き!最高か!


本日最後のピーク、雨ヶ岳(あまがたけ、標高1,772m)に到着。今回のコースだとランチポイントはやはり雨ヶ岳がベストかな。毛無山も展望悪くないけど、ちょっと傾斜がある。



雨ヶ岳山頂で昼食休憩。日差しは暖かいものの気温はマイナスで体が冷える長い休憩は避けたいので、防寒着のAXESQUIN〈アクシーズクイン〉アグラスカートを上半身からかぶり、サクッとお湯を沸かしてカップラーメン。もちろん目の前の絶景富士を拝みながら。1Dayカップラーメンなら、軽量のチタンカップ EVERNEW〈エバニュー〉400FDがやはりベストチョイス。


昼食休憩を終えると、予定通りの周回ルートを進む。左手には木々の間から富士五湖の1つ本栖湖が見えている。こちらにもキャンプ場があり、賑わっていることだろう。


端足峠(はしたとうげ)まで降りてきた。
雨ヶ岳〜端足峠は、傾斜がそこそこある土の登山道。富士山西側に位置する雨が多い地域で、ぬかるみ時にはスリップ注意が必要だけど、この時期は昼間でも気温がそれほどあがらずザクザクまだ少し凍った状態を快適に歩くことができた。

 

端足峠〜道の駅 朝霧高原


端足峠からは、東海自然歩道、根原の吊橋方面につづら折れの登山道を降りてきた。こちらもルート明瞭。


東海自然歩道まで到達すると大きな案内板。平坦な快適トレッキングルートを歩く。


東海自然歩道から、ススキの奥に見える富士山もバツグン!山に登らなくても、このあたり散策でも十分に楽しめるはず。


今年はラニーニャの影響で寒い冬・大雪になると予想されているものの、12月下旬の富士山西側には雪がない。やはり積雪した富士山を拝みたかったというのが本音ではある。


土砂崩れのため迂回路が設置されている箇所。根原の吊橋までは行けるようだけど今回はパスした。東海自然歩道まわりは、作業道などかなり分岐があり、山の上より登山口近くでルートを間違いがち。


想定外の階段が突如出現して、地形図を見直す。
あぁ、ほぼ平坦な中に1箇所だけ等高線が少し詰まった箇所があった。見落としていた。


道の駅に近づいてくるとバギーツアーの方々(3台)に遭遇。ガイド、参加者も一様に「おつかれさま!」と気持ちの良い挨拶をしてくれた。こちらも挨拶と、右手を上げて「ヤエー」で応える。
アウトドアフィールドで遊ぶ人たち同士の、こうした交流は良いものだなぁ。

 

道の駅 朝霧高原・あさぎりフードパーク


富士山を正面に見ながら、車を停めた道の駅 朝霧高原に戻り、約16kmの1day山歩きを想定以上に楽しく終えた!
駐車場を借りたお礼に、道の駅朝霧高原でお土産品をいろいろ購入。箱で買った安倍川もちは帰宅後すぐに子供達が食べてしまったし、各地のオリジナリティある醤油が好きで買った「南高梅醤油」も開栓が楽しみ。その他、地場産の米や野菜なども購入。レンタサイクルも設置されていた。


道の駅のすぐ隣にある、あさぎりフードパークにも足を伸ばす。
こちらには、地元の酒蔵や名産品工房のほか、2020年にオートキャンプ場ができ、富士山をドーンと目の前にしたドローン飛行場もある。


あさぎり高原青空キッチンで、朝霧乳業の搾りたての牛乳と、モッツアレラチーズを使った焼きたてピザをいただく。見よ、この伸びっぷり!美味すぎ!


さらに、ソフトクリームもいただく。
お土産を求め、富士正酒造芋工房かくたに他を練り歩く。食べすぎ、買いすぎたけど、これも山に行った時の楽しみの1つなのでやめられない。

 

今回は珍しく、自分の地元でもある静岡県の山。
快晴で富士山〜駿河湾〜伊豆半島、南アルプスの眺望もバッチリかつ快適なルートで、下山後のご褒美まであり、雪山でなくても冬に楽しめるルートがあることを教えてもらった山歩きだった。

 

【ウェアメモ】

 

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