初冬の奥秩父・甲武信ヶ岳テント泊 Day 2

12月、初冬の奥秩父・甲武信ヶ岳テント泊 2日目は山頂でのご来光からスタート。
初冬の奥秩父・甲武信ヶ岳テント泊 Day 1】からの続きです。

甲武信ヶ岳 ご来光

山での起床としては遅めの5時に起床。気温は-4℃で全然下がらなかった。
上空はゴーゴーと風が強く吹いているものの、山の東側にある甲武信小屋テント場にはほとんど風がなく寒さもあまり感じない。


ササッと朝食にラーメンを食べて、ご来光のため6時過ぎに再び甲武信ヶ岳山頂へ向かう。
登り始めると薄ら明るくなってきて、周囲の状況がわかる。ガスがかなり掛かっているようで頂上からの眺望、ご来光に不安が…

テント場から15分であっさり甲武信ヶ岳山頂付近に到着。



山頂は樹木が邪魔をしてご来光には不向きなため、少し手前のヘリ懸垂下降もできそうな展望箇所とを行ったり来たり。
一面の雲海と八ヶ岳、大弛峠の滝雲、そして雲海からひょっこりする/^o^\フッジッサーン。
最高かよ!

前日昼以上の超強風。それでもそれを凌駕するほどの絶景が眼前に広がる。
同じくテント泊だった男性2名パーティも山頂にいたのでいろいろしゃべりながらご来光待ち。もう1つの学生パーティは山頂にいない。えっ?甲武信小屋テント場に泊まって、この景色見ないで降りたのか…




東の空が赤く染まり、太陽が顔を出す。やはり山でしか観られない絶景。
と、5分もしないうちにガスが一気に上昇しはじめ、辺り一面包まれる。幻想的ではあるものの少しガスの上がりが早すぎた。ブロッケン現象になるか?と期待したもののガスの勢力が強くそうはならず。少し粘ってみるもののガスがとれそうに無いのでテント場に戻る。

甲武信ヶ岳〜戸渡尾根〜徳ちゃん新道〜道の駅みとみ



テント場に戻り、身支度をして撤収、木賊山巻道から下山開始。
北側斜面でもあり、厳冬期にはラッセルも必要なルートらしく、この山行ではじめてチェーンスパイクを装着して歩き出す。そして30分で外すorz
全然イラナカッタ!


今日は予報通り気温が高く、雲が多い。
登山指数A判定で風は弱いものの、逆にそれがガス・雲を追いやらないのだろう。風など含めた全体のコンディションであって、降雨予報や眺望判定でもないのだよなぁとあらためて。


登り返しがほぼない登山道をクダルクダル。
前日の登りでも感じたように、ルート上部は奥秩父っぽい岩で段差が多く、徳ちゃん新道/近丸新道分岐より下は岩は少ないけれど傾斜が急。
徳ちゃん新道/近丸新道分岐で休憩していると、トレランの人が登ってきた。平均コースタイム2時間半のところを、ほぼ1時間で登ってきたとのこと。荷物身軽とはいえ早い。甲武信ヶ岳のあと、雁坂峠まで周回して降りるらしい。「気をつけていってらっしゃい」と送り出し、自分は降りる。




登山口脇にある西沢山荘(通年閉鎖)が見え、無事に下-zhaan。
林道を歩き駐車場に戻る途中、沢で手と顔を洗う。つっ、つめてー!
登る前に安全を祈願して手を合わせていた社にもお礼の挨拶を。


無事に道の駅みとみの駐車場まで戻ってきた。
12月とは思えない暖かさで気温掲示板は11℃を示していた。山頂方面をみると一層雲が厚くなっているようで眺望は効かないだろう。

下山後の温泉・蕎麦


下山後の温泉は雁坂みちにある白龍閣(500円)。
湯船からドバドバ流れ出ていく少し硫黄の匂いがする源泉かけ流しで、奥多摩界隈のツルツルとも違う良いお湯だった。露天風呂もあってすぐ横を笛吹川が流れ、終わりかけの紅葉も見れた。
ただ露天まで行く短い通路に落ち葉が多く、苦手なひとはダメだろう。このあたり手間をかけるともっと評価があがるし値段が上がっても行く価値ありそうだけど。いいお湯なので少しもったいない。



温泉のあとは甲州市の「そば丸」へ。
名前から想像していた感じとは良い意味で違って、店構えも店内も落ち着いた良い雰囲気。
蕎麦もボリューム、香り、つゆとバランスも良く美味しかった。なにより1本100円で生わさび付きという素晴らしさ。ガツンと鼻に抜けてイイ!野菜のかき揚げもオーダーし、玉ねぎ、人参などに甘みのあるさつまいもスライスも入っていた。サクサク揚げたてを美味しくいただく。
周りには民家があるだけで大通り沿いでもなく、間違いなく狙って来ないとたどり着かない場所にもかかわらず、14時前とお昼ピークをすぎてもどんどん車が来るし、店内はほぼ埋まっていた人気店。食べ終わる頃になると蕎麦湯、蕎麦茶も配膳されてきて、接客も素晴らしかった。みとみ拠点に山歩きする時は、絶対にまたココに行こうと思う。


道の駅みとみで買った各400gで1000円のジャムたち。
特に木苺ジャムは家族が好きで、週末家を開けたお詫びにと毎回買う。オススメ。
帰りの中央道も渋滞発生前に帰宅できた。やはり日曜の上りは、15時前には小仏トンネルを通過するのがベストだとあらためて思った。

テント泊ウェア・装備


今回、早朝で-4℃まで下がったテント場では、FITS 厚手ヘビーラグドブーツソックス + つま先側に貼るカイロ + ワークマンで買った防寒用靴下カバーで問題がなかった。
防寒用靴下カバーは、非常に通気性が悪いウエットスーツのような素材で下手したら蒸れるけれど、それだけ気密性が高い。行動時には脱ぐ(というか靴がキツキツ)ので問題なし。-5℃前後まではこれで十分イケルことがわかった。-10℃以下でのテント泊予定は無いのでダウンソックスは無くていいかな、やっぱり。

今回のテント泊ウェア・装備メモ

【トップス】

【ボトムス】

【アクセサリー】

【マット・シュラフ】

 

奥秩父 甲武信ヶ岳 : トレッキングログ

今回のルートは道の駅みとみを拠点として〜▲木賊山〜甲武信小屋(泊)〜▲甲武信ヶ岳〜道の駅みとみ、というテント1泊ピストン。当初は▲破風山を経由して雁坂峠からの周回下山を予定していたものの、日の出が一番遅い冬至に近いので、ご来光を見ていると出発がだいぶ遅くなり、中央道上りが混雑する前に帰りたいこともあってピストンに切り替え。