1月厳冬期 雪の少ない日帰り金峰山

2019年1月中旬、奥秩父の盟主で日本百名山・金峰山へ今年の登り初めに行ってきた。
基本的にはテント泊で山に行くものの、翌日に予定があるため今回は残念ながら日帰り。都内から日帰りでも行けてダイナミックさが味わえる奥秩父の山はやはり大好きだ。

登山口 瑞牆山荘への冬季アクセスと、ウェア レイヤリング


前日の仕事を早めに切り上げ、都内自宅を3:30に出発〜中央道須玉IC経由、みずがき湖からは左回りルートを使い、約3時間で瑞牆山荘の奥にある県営無料駐車場(50台)へ。

もちろん事前に「山梨県 道路規制情報」と「山梨県 県営林道通行規制情報」で道路状況はチェック。
例年であれば間違いなく凍結箇所があるルート・時期だけれど今年は本当に雨雪が少ないようで、登山口のみずがき山荘までの路面はオールドライでノーマルタイヤで行けてしまった。もちろんタイヤチェーンは携行。

冬季は、みずがき湖(北杜市増冨総合会館前)の分岐を左回りでみずがき山荘までのルートが安心。増富温泉経由のルートはアップダウンと急カーブで凍結箇所も多い。

無料駐車場は出発時点で10台。駐車場路面にも雪なし。
下山時には16台が止まっていた。富士見平小屋でお話した方の情報も加味すると、金峰山へは10パーティ20人くらい、瑞牆山へは7-8名の入山者だったようだ。


あたりがだいぶ明るくなってきた6:40、瑞牆山荘の奥にある無料駐車場からスタート。気温は-8℃。
あーそうそう、瑞牆はこの感じだよなぁと思い出しながらゆったりと登りはじめる。

ウェアは、ベースレイヤー:Teton Bros〈ティートンブロス〉Power Wool Grid、インサレーション:Rab〈ラブ〉Alpha Flux Jacketの2枚だったけど、風のない樹林帯では寒くも暑くもなく絶妙だった。登りではこの「暑くもなく」がやはり重要だなと感じる。特に冬場は。

瑞牆山荘〜金峰山〜瑞牆山荘 ピストン


途中一度林道を横切り、ペースを一定に保ちながら樹林帯をノボルノボル。
で、視界が開けたなと思うといきなりコレだからタマラン!


ひんやりとした空気を味わいながら登っていると富士見平小屋に到着。
テントサイトには、山岳部っぽいテントが1張のみ。ちなみに下山時には3張に増えていた。いつもならここでテントを張るんだけど…。



富士見平小屋。
冬季は予約時のみ開けているようで、この週末は営業はなし。ただトイレは通年で使用可、水場もジャバジャバ出ていた。富士見平小屋からの所要時間は、金峰山は瑞牆山への約2倍といったところ。


瑞牆山へのルートはでっかい岩がゴロゴロだけど、金峰山へはそれほど岩が多くなく、足上げが少ないのは助かる。


お休み中のシャクナゲたち。
少しずつ雪が出てくるも踏み消されている。本当に今年は雪が少ない。
瑞牆山にくらべて平坦で歩きやすい箇所も多く楽しい。


大日小屋(無人小屋・管理は富士見平小屋)前に到着。この日はテント場含め利用者なし。
やっぱりテント泊するなら見晴らしが良くて明るい、富士見平小屋を利用したいと思う。


ここまで登山道上に雪はほぼなかったのに、大日小屋の先にあらわれる鎖場は雪に覆われていた。
チェーンスパイクと、10本爪アイゼンも念の為に持参しているものの、鎖場先の状況がわからないし、それほどスリッピーに感じなかったので装着せずに登る。
先行していた老夫婦はここでアイゼンを装着していたので、挨拶を交わして先に行かせてもらう。



30分ほど進み、大日岩の少し下から凍結箇所が増えてきたので、安全と歩行スピード維持ができるようチェーンスパイクを装着。


砂払ノ頭に到着して稜線に出る。
更に少し進むと展望台のような場所があり絶景が広がる。
金峰山の山頂まで行かなくても、ここまででも来る価値があるような場所だ!


南アルプスのみなさま。


中央アルプス、北アルプスのみなさま。


からの、/^o^\フッジッサーン
最高かよ!


さらに先ヘ進むと綺麗な稜線。
つい「上も雪無いんかい!」と言葉が出てしまう。


稜線上、金峰山小屋への分岐。
さすがに北側斜面は30cm以上の積雪があって、金峰山小屋へのトラバースルートは踏み跡が無しで要ラッセル!
金峰山小屋も予約があるときにだけ営業する小屋なので、入山者が少なく、山頂まで日帰りピストンできてしまうこともあり通行者がかなり少ないのだろう。
下山時、すれ違った男性2人組と話をしたところ、今夜は金峰山小屋に泊まるとのことで、この日は営業したようだ。


いくつかの偽ピークを超え、最後のヴィクトリーロード。
日差しが暖かく、登山指数C判定で心配していた風もたいしたことなく気分が上がる。


と、油断してたら踏み抜いた。約20cmくらいか。


金峰山の象徴でもある五丈石(ごじょういわ)にほぼ予定通り到着。


五丈石の奥にある本当のピーク、金峰山(きんぷさん、きんぽうさん・標高2,599m)山頂へ。
厳冬期であるはずが、エビの尻尾もない穏やかなタイミングで登れて360度の大パノラマ。
途中ですれ違った男性(喋り方がたぶん静岡県人で懐かしく、ややニヤついてしまった)が「山頂は独り占めですよー!」とおっしゃっていたものの、おそらく廻り目平から登ってきたのであろうソロ男性が山頂にいたので写真を撮っていただいた。
でっかい三脚と一眼でたくさん撮影中に撮っていただき、ありがとうございましたー!


山頂からの五丈石と、上の方にしか雪がない南アルプス、中央アルプス。
この天気で雪も少なく、向こうからもこちらを見ているのであろう。


手前の山容と市街地のモヤ、そして圧倒的存在感を放つ富士山。
富士山北側でも山肌が目立つ。



五丈石まで戻り、岩裏で風を遮るように山ごはん。日差しもありぽっかぽか。
今回はセブンイレブンで購入した1人用スンドゥブスープ「味の素 お豆腐と卵で作るスンドゥブチゲ」に、豆腐、豚バラ肉、卵、おにぎりを1つインして、スンドゥブ雑炊。辛さも手伝って体が温まるしウマイ!


落ち着いている間に行きたいなと思っている浅間山のお鉢も綺麗に。


森林限界を超えているので景色を楽しみながら下山開始。
思ったより瑞牆山が低く見えるが存在はやはり異質。


降りるのが名残惜しく、つい振り返ってしまう。


樹林帯にもどり、登山道をクダルクダル。
次回はテント泊と瑞牆山・金峰山のセットで。


駐車場へ戻る途中の展望所から、瑞牆山も見納め。
また来るよー。


瑞牆山荘へ下山完了。
途中、左側に駐車場へのショートカットルートがあったはずなんだけど、見逃してしまった。
瑞牆山荘は煙突から煙は出ていたものの、今日は営業していないようだった。

温泉:ハイジの村 クララ館


下山後の温泉は、ぬる湯の増富温泉をパスして、ハイジの村 クララ館へ。


入浴料がちょっと高いなと思ったものの、湯船からの南アが見事であった。
写真は入浴前。右から甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、鳳凰山の南アルプス勢。
鳳凰山のオベリスクがカッコよすぎて惚れる。また登りたい。
甲斐駒ケ岳の黒戸尾根、エグすぎでしょ!無理!


日没直後の富士山もみれて大満足。
帰りの中央道上りも渋滞が一切なく快適な日帰り山行になった。

普段は土日テント泊ばかりだけど、土曜夜の中央道上りがこんなにスムーズに流れるなら日帰りも悪くないなと思うのであった。
さらに、翌日には雪が降り路面状況もかなり変わったようで、タイミング的にもかなり恵まれラッキーだったことは間違いない。

【追記:2019/2/1】
現地の状況は毎日変わり2019/1/31にまとまった雪が降り、2019/2/1 現在、登山口の瑞牆山荘までは20cmの積雪、登山道は30~40㎝の積雪とのこと。冬に限らず、現地の最新情報をしっかりチェックしてから思う存分遊びたいなと思う。

1月厳冬期 日帰り金峰山 : トレッキングログ

今回のルートは、瑞牆山荘〜金峰山〜瑞牆山荘の最もメジャーなピストンルート。