雪の低山日帰り縦走 秀麗富嶽十二景・高川山

2020年1月中旬、前日降った雪の中を歩きたかったので、秀麗富嶽十二景かつ山梨百名山にも認定されている高川山を最高峰とする、日帰り雪の低山縦走してきた。

駅から近く電車で行くことも考えたが、乗り換えも含め片道1時間くらい所要時間が変わるのと、温泉と道の駅にも行きたいので5:45に都内自宅を車で出発。
初狩駅と大月駅がスタート/ゴール地点となるけれど、初狩駅近くにはコインパーキングが無いため大月駅近くの駐車場に停め、大月駅〜初狩駅の1駅を電車で移動。初狩駅から登り、プチ縦走して大月駅に下山するコースを選択。

トレッキングログ

JR初狩駅→▲高川山→▲峯山→▲オキ山→▲むすび山→JR大月駅

初狩駅〜高川山


前日にしっかり登山届を提出して、都内自宅から中央道 大月ICを経て約1時間半、大月駅近くのコインパーキング(巴屋駐車場/大月駅まで約10分、500円/24h)に駐車して大月駅まで歩く。
道路上は路肩以外雪はないがスリッピー。見える周りの山は真っ白に雪を纏っている。


中央線の行先表示でよく見ていたが、初めてきた大月駅。トイレを済ませ、中央線の乗車し初狩駅へ移動。


1駅(6分、200円)で初狩駅に到着。簡易Suica改札機がある無人駅。


朝食におにぎりを食べ、身支度を整え出発。
今回のザックはKS ultralightgearのKS40。テント泊装備ではないため、容量もだいぶ余裕がある。


駅から登山口に歩きはじめる。いい具合に真っ白だ!降雪翌朝しか見られない景色。


登山口を目指して緩やかに登っていく。
登山口まで車であがれる(駐車スペース2、3台ほど)ようだけど雪の重みもあり、歩きでも腰をしゃがめる程度、車だとフロントと屋根に傷が付きそうなくらい枝が低い。


登山口に到着。駐車スペースには1台マーチが止まっていた。まだ雪が深くなさそうだったのでチェーンアイゼンは付けずにスタート。装着タイミングって難しい。


高川山まで複数のルートがあるが、定番という男坂・女坂方面へ進んでいく。


柵が出てきたが、雪もまだ少し、まだチェーンスパイク無しで進む。
このあとはしばらく平坦な場所があまりないので、ここで装着すれば良かったかな。危険なところはほぼ無いのだけれど。


だいぶ雪が深く傾斜もでてきたので、なだらかな場所を見つけてチェーンスパイクを装着し男坂を進む。スリッピーではなく、モフモフな雪上あるきが楽しい。


男坂・女坂の上部の分岐地点。トラロープが張ってあるが、雪が溶けはじめた時の下山用という印象。


日陰はまだ木に雪が残っている。良い天気なので、このあとどんどん落ちてゆくのだろう。


徐々に陽が当たるエリアになってきた。
歩きにくさはあまりないが、雪だとやはりペースはそれほど上がらない。
なんかチラチラ後ろから気配を感じるな…なんだ?


「わたしだ!」
「お前だったのか!」


さぁ、山頂目前。
雪がある程度積もっても、道迷いするようなポイントはまったくと言っていいほどなかった。


高川山(たかがわやま/たかかわさん、標高976m) 山頂に到着。秀麗富嶽十二景の11番山頂でもある。
ここまですれ違いソロ1人、到着時は山頂にソロ2組。ただ、自分のあとに次々に人が登ってきて、結構な大賑わい。


/^o^\フッジッサーン


広角端で /^o^\フッジッサーン
APS-C 16mm(フル換算24mm相当)


望遠端で /^o^\フッジッサーン
APS-C 80mm(フル換算122mm相当)


このあとは大月駅までの縦走コースを、どんどん標高を下げながら進む。


山梨百名山の山頂標がいいポジションにあるが、気が付きにくい位置にある。


お昼にはだいぶ早いが今回は時間に余裕がある行程なので、久しぶりに山頂カップラーメンをキメる。山頂気温は3℃。日差しは暖かい。


山頂からはリニア実験線が見える。高川山の山腹地下にはリニア実験線も走っている。


南アルプスも見える。間ノ岳〜甲斐駒ヶ岳かな?

高川山〜大月駅


最後にもう一回堪能して下山開始。山頂付近でも10cm無いくらい。


大月方面へ雪の尾根を進む。最高に気持ちが良い!


大月駅側のこちらも下山コースがいくつかあって、だいたい富士急行の駅に向かっている。いずれも踏み跡しっかり。
ただ陽が当たっている箇所は雪がとけてダマになりチェーンスパイクに付着しやすく、それほど傾斜はないもののズルズル滑るので、かなり気を使った。


静かな雪の稜線歩き…と行きたいところだったけれど、左右両サイドに街が近い低山ゆえ、車や街の音が聞こえてくる。仕方がない、奥秩父縦走路のようにはいかない。


河口湖方面への中央道の上を通過していく。低山らしく街が近い。この辺りはやはり冬がベストシーズンなんだろう。


振り返り、この日最後の富士山を拝む。下の方には雲がかかっているのが見える。
高川山〜大月駅方面に降りている時にすれ違ったのは男女1組のみ。彼らは雲が掛かる前に富士山を見れただろうか?


登山道上も標高が少し下がると雪がなく乾いている。


むすび山手前の名もなき小ピークにベンチがあったのでチェーンスパイクを脱ぎ、小休憩。


下山中に笹子方面に飛んでいったドクターヘリが帰ってきた。
近くに大月市立中央病院がある。稜線上まで救急車の音もバッチリ聞こえるくらい街が近い。


むすび山の山頂はベンチがたくさん。
近くに住んでいたら毎朝30分の気分転換コースにも良さそう。



むすび山からは僅かな距離で、民家の前の芝生を通って下山。
芝生は私有地かな?やはり初狩駅がメインの登山口であって、ここから高川山へ登る人はあまり多くなさそうな印象。



甲州街道に出て、車を停めた駐車場まで戻る。
振り返ると高川山が見える。気温が上がったから路面はドライで、日陰くらいしか雪が残っていない。


下山後は、帰宅とは別方向の都留市にある「より道の湯(1000円)」へ。
綺麗でハイテクな感じもあり、宿泊もできる。露天風呂の横にあった塩サウナは初体験だった。
湯上り後は食事処(ランチ11:00〜15:00)で蕎麦を食べたかったが手打ちではないということだったので、唐揚げ定食 + オプションの油淋鶏ソース追加。美味しかった!

帰り際、お土産を買うため「道の駅つる」に立ち寄り。
信玄焼(小倉あん、クリーム)、地場産の梅酒などお土産に買い、中央道で渋滞もなく都内自宅へ戻った。
東名、関越は渋滞しているのに中央道が渋滞していないと、冬だなぁと実感する。
久しぶりの日帰り登山だったけれど、アクセスしやすく降雪翌日に歩けたため満足度の高い低山ハイクになった。日帰りなら変に下山時間を気にせずゆっくり歩けるこれくらいのユルさも楽しい。

 

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