晩夏、テント泊で北八ヶ岳 天狗岳・ニュウ Day 2

夜中01:00頃に一度、やや息苦しくて目が覚める。
夕食後に早めにテントに入ったっきり、就寝前にもケータイでkindle読書をしていたので少し酸欠状態になっていたようだ。テントのファスナーを開けるとすぐに元に戻り、空を見上げると満点の星が出ていて、雨の心配もなさそうだ。

晩夏、テント泊で北八ヶ岳 天狗岳・ニュウ Day 1】からの続きです。

黒百合ヒュッテ テント場〜高見石小屋


朝の八ヶ岳 黒百合ヒュッテ テント場、4:30に自然に目が覚めて起床。
01:00に目が覚めた時、食事の準備をしていた人はすでに出発した後で、周りもこれからテントを残したまま天狗岳に向かう人が忙しなく準備をしていた。自分はもう白駒池・麦草峠方面に帰るだけなのでゆっくりと食事と撤収準備を進める。
朝食は尾西のアルファ米に、味噌汁、魚肉ソーセージと簡単に。


黒百合ヒュッテの入り口にある温度計は、朝9℃を示していた。テント内では13℃で思っていたより冷え込んだけれど、上着はインナーダウン、下はSalomonのレインウェアを着込んでいたので、夏シュラフでも問題なく熟睡できた。


6:30のテント場は、家主不在のテントが並ぶ。陽が当たれば夜露に濡れたテントもすぐ乾きそうだったけれど、自分はサクッと撤収。
夜露と結露で濡れたテント、グラウンドシートは、いつものように山と道 Stuff Pack XLにぶっ込む。行きは行動中に溶ける冷凍食材を入れ、帰りは濡れたテントを入れられて大活躍であるX-PACはやはり心強い。


撤収完了。ヒュッテの受付にテント札を返却して出発。
今回のザックはEXPED〈エクスペド〉Lightning 60。夏山1泊にはやや大きすぎてバランスを取るのが少し難しいが、背負い心地とT-REXのクッション性は相変わらず素晴らしい。夏山用に45Lも欲しいが、やや雑に扱ったためか、いくつか小さな穴が空きそうなところがある。スペクトラ®リップストップナイロンなので、穴が一気に広がるということはないだろうけれど、素材としてはX-PACのザックが自分には向いているのかもしれない。


ヒュッテを出発して、中山峠まで前日のルートを戻り、さらに中山方面へ進む。


中山の頂上手前の見晴らしが良いところでは、後方に昨日登った天狗岳がくっきりと見えた。
今朝テント場から向かった人たちは大展望が見えていたのだろうな。


シャクナゲの中を進む、中山への登り。



展望がない中山(なかやま・標高2,496m)を超えた少し先にある展望台。
昨日歩いたニュウも、北八ヶ岳を代表する蓼科山もバッチリ見える。



中山から高見石小屋までのルートは緩やかな下りで、スリップに注意しながら苔むした森を抜けていく。


高見石小屋の付近はゆっくり歩いたけれど、オコジョの姿は見つけられず。さすがに人が多い週末は厳しいか。

高見石小屋〜白駒池〜麦草峠



高見石小屋に到着して、シャリバテ防止に朝食残りの尾西のアルファ米を食べつつ少し休憩。
裏の高見石も賑わっていた。白駒池入口から早朝ハイキングでここまで来ているらしき人も多かった。


丸山を経由して駐車場の麦草峠に戻るか、白駒池方面を経由して戻るか…
「急な下り」「なだらかな下り」、後者を選択!



高見石小屋から白駒池方面は、ところどころに木道もあり歩きやすく、まさに「なだらかな下り」。
すでにメルヘン街道を通るバイクの音もかすかに聞こえてくる。


白駒池分岐まで来ると、登山者と白駒池散歩の人が一気に入り乱れる。
登山スタイルの方は、「こんちわー」ともれなく挨拶してくれる(笑


入山時はメルヘン街道を歩いて白駒池口まで来たので、この日は麦草峠公共駐車場までトレイルを歩いて戻る。



白駒の奥庭は、途中まで木道、途中からゆるい登山道で気持ちが良い。


麦草ヒュッテや縞枯山が見えてきて、この山行もまもなくゴール。


この時間(10:00前)に麦草ヒュッテで食事、お茶をしている登山スタイルの人は、どういう行程なんだろうか?と少し疑問に思いながら通過し、無事に麦草峠公共駐車場でゴール。

下山後



妻に下山した連絡をいれて、温泉へ向かう。
いくつか調べていた中で、混雑していなさそうな縄文天然温泉 尖石の湯(1,050円)へ。


事前に写真はみていたけれど、縄文時代を再現した露天風呂は洗い場も無く、まさに原始的。登山帰りの立ち寄り湯としてはシャンプーが使えないのは厳しいが、源泉ママのお湯は最高だった。




いつもなら蕎麦を食べて帰るところだけど、候補に入れていた店舗がかなり混雑していたので諦めてPAで食事をすることに。
中央道 南諏訪IC方面に八ヶ岳エコーラインを車で走っていると道の駅のような場所(たてしな自由農園 原村店)があったので立ち寄り、お土産に葡萄、ラ・フランスのジャムなど特産品を購入。地元の方も買いに来るような、野菜やパンを売っている店舗のようだ。
Google Mapで「道の駅」を調べると小淵沢〜蓼科までの間には無いようで諦めていたけれど、家族への良いお土産が購入できてよかった。


南諏訪ICから中央道に入り、八ヶ岳PA上りでサクッと食事。
清里カレーに厚切りベーコンがセットになったもの(1,000円)を購入したけれど、これがなかなかPAカレーとしてはかなりレベルが高くてアタリだった。南アルプスを見ながらテラス席で1人満腹。

帰りの中央道は、笹子トンネル内で事故が少し前にあり、通過に予想外の時間を要したものの、渋滞の名所・小仏トンネルはかなりスムーズに抜けられ、約4時間 15:30に都内自宅に到着。食べてなかった行動食が車内でどんどん消費され、ストレスは発散された。

 

今回の山行は、飲食物を抜いたベースウェイトで6.5kg(ザックが1kgあるからなぁ)。
水は3L持参で補給無し、全行程2.5Lほどの消費だった(ビール350ml 1本持参、黒百合ヒュッテでコーラ1本購入)。

久しぶりの登山ということもあり、今回は反省点が多い。
1つは天狗の奥庭で一度スリップしたこと。ここ数ヶ月、雨の日以外はジョギング8km走っているけれど、山で使う筋力はやはり少し違うな、とあらためて思った。あとは足を置いた時の前後左右のバランスとかも、ロードのジョギングだけでは感覚が鈍る。
もう1つは、忘れ物が多かったこと。致命的なものは流石に忘れなかったけれど、腕時計(時刻、高度計)、トレッキングポールバスケット(冬用で来てしまった)、Peak Design キャプチャー(肩が痛い)など。

次の山の予定はまだ見えないけれど、山の上はもう秋の気配がかなり感じられるので、紅葉がいい具合に進む時期までに行けたらいいな。

 

山行ログ

麦草峠→白駒池→▲ニュウ→中山峠→▲東天狗岳→▲西天狗岳→▲東天狗岳→黒百合ヒュッテ(テント泊)→高見石小屋→▲中山→白駒池→麦草峠

 

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