GoToトラベルで栃木・益子温泉へ

2020年10月上旬の週末、家族旅行で栃木県の益子温泉へ。
元々はソロ登山を予定していたものの台風14号の影響でキャンセルし、空いてしまった日程で直前予約の温泉家族旅行となった。

GoToトラベルに東京都が追加されたことで、人気と知名度のある温泉地は高価格帯の宿を中心に空きがない状態。台風の影響もあるため、宿でゆっくりするのを主目的として温泉が良さそうなところを物色し、妻が探しあてた栃木県の益子温泉のホテルに予約を入れたのが前日の夕方。
10:00過ぎという遅めの時間に都内自宅を出発、首都高〜常磐道 谷和原ICまでスムーズに移動。

 



ランチもGoogle MAPで当日探して、フラミンゴがいる!?というシーフードレストラン メヒコ守谷フラミンゴ館へ。茨城・福島で主に展開しているレストランっぽいけど、今回初めて知った。「メヒコ」なのにシーフード? 子供達はそれほどフラミンゴに熱狂する感じではなかったけれど、料理の味は良く、海鮮好きの嫁曰く「また行きたい」。

ランチの後は、高速には乗らずに、信号も少なく快適に進む国道294号線で一気に北上。
茨城県から栃木県に入った途端に2車線から1車線に変わり、県境が非常にわかりやすい…。



相変わらず雨も降っているし、今日はノープランなので宿に向かう前に近くの「道の駅ましこ」に立ち寄り。
大きな幹線通り沿いではないし、益子町の中心地からは少し距離はあるものの、観光客・地元の人で結構賑わっていた。2016年オープンの比較的新しい道の駅で、館内、トイレ共にとても綺麗で、地元の農作物や工芸品などが売られていた。晴れていたら建物前の広場とか、また違った雰囲気なんだろうな。

 


道の駅ましこでお土産や果物などの買い物をして、この日の宿「益子温泉 益子舘里山リゾートホテル」へ。施設設備を見ると主にファミリー層や団体旅行での利用が多そう。チェックイン時にGoToトラベルの地域共通クーポン紙チケットをいただく。
ちなみに益子温泉は宿泊施設があまり多くないようで、たしかに高い建物やホテルは他に見なかった気がする。



子供がいるとバイキング形式の宿を選ぶこと多いけれど、この宿は地元・栃木ブランド牛や松茸などを取り入れた、和懐石中心の料理プラン。部屋も十分な広さと清潔感もあり、入館時の検温や各所でのコロナ対策もバッチリ、支配人・女将さん・スタッフの対応も過不足なく(個人的な評価値として満点の意)とても気持ちが良いものだった。


もちろん今回の最優先事項だった温泉も申し分なし。
いつものように、夕食前、就寝前、朝食後の3回浸かりリフレッシュ完了。

 



翌日は雨も上がっていたので、宿をチェックアウト後に益子県立自然公園へ。
展望塔、吊り橋があるようなので家族でゆっくり散策。


アルプスの登山口にありそうなエリア案内板。
埋め込まれた1つ1つの文字プレート、おそらく益子焼なんじゃないかな、たぶんだけど。



散策路は前日までの雨のぬかるみもほぼなく歩きやすいトレイルで、幼稚園児でも歩いて回れるくらいの広さでちょうど良い感じ。急な坂道もなく、周回して4kmくらいかな。




展望塔からは、天気が良ければ富士山のほか、群馬の赤城山、皇海山、日光方面の白根山、男体山が見えるらしいものの、この日は雲の中で裾野が少し見えるくらい。



紅葉にはまだ少し早い散策路には、多種多様なキノコが顔を出していた。



展望塔のあとは、あじさい橋と名付けられた吊り橋(長さ46m、高さ12m)へ。
橋の脇にはピークを過ぎた紫陽花の群生が!なるほど。

 



益子県立自然公園をあとにし、窯元が約260、陶器店が50あるという益子町の中心地・陶器エリアへ。
益子焼窯元共販センターの駐車場に車を停めてメインストリートを中心に陶器店を廻る。超特大の益子たぬきが出迎えてくれた。

益子焼はもともと普段使いの日用食器で、後に人間国宝となる濱田庄司(はまだしょうじ)が、大正13年に益子に窯を開いたことで芸術品として認知されていったとのこと。
とある店先にはヤギやニワトリがいたり、ほのぼのとした雰囲気。


同じ益子焼といっても、重厚感がある骨董寄りなものから、お手軽で量産されていそうなもの、有名セレクトショップで販売されていそうなものまでかなり幅があって、店ごとに品揃えが違い見ごたえがあった。お店によっては、工房/窯を見られるところもあった。次女には自分のごはん茶碗を選ばせ、他にも平皿を中心に何点か購入。

中でも個人的な興味を持ったのは、益子焼ふくしま/益子ふくしま窯
ご家族で制作されていて、個人作家さんの作品展が開かれていたり、お店の若当主(二代目)福島晋平さん(Instagram)の作品に特に目を奪われた。他の店ではあまり見られなかった「今っぽい」若い女性ウケが良さそうな繊細な絵付けの作品も並んでいた。

ちなみに、コロナ禍によって通常の益子陶器市は2020年春に続いて開催されず、代わりに益子WEB陶器市として2020/10/31〜11/10に第2回が開催される。
どこの観光地でも同じであろうが、営業やものづくりを続けるために売り上げは必要で、今回の益子訪問も何かの縁であるので、益子WEB陶器市がスタートしたら覗いてみて、気にいる作品に出会えると良いなと思っている。


ランチはメインストリートにあるCafe LeSiNaというお店で、煮込みハンバーグをいただく。

 


益子陶器街をあとにし、最後に向かったのは益子の酒蔵「外池酒造店(とのいけしゅぞうてん、地域共通クーポン利用可)」へ。数々の受賞歴がある酒蔵で、看板銘柄の燦爛(さんらん)を自宅用とお土産用に購入したところ、サービスで酒粕を500gもいただいた。ちなみにホテルの夕食時ドリンクで、燦爛をもちろんオーダーした。


さらに、宿泊した宿「益子温泉 益子舘里山リゾートホテル」の売店でお土産購入時にもらった無料サービス券で「甘酒ミニソフトクリーム」も。初めて食べた甘酒ソフトクリームが絶品でペロリ!併設された酒蔵カフェで購入できるそうで、近くに来たらまた絶対に食べに行く。
ソフトクリームを食べている間だけ、この旅で唯一の明るい陽が差していた。

 

GoToトラベルの恩恵で地域共通クーポン含めて50%オフをきっちり使い、栃木・益子温泉への家族旅行を終えた。
栃木県には、鬼怒川、那須、塩原、日光と有名温泉地がたくさんある中で、益子温泉は決して人気上位温泉地とは言えないかもしれないけれど、益子焼の産地・陶器の街としての情緒と、極端に混み混みしておらず、また寂しい感じもなくゆっくり過ごせる居心地の良さがとても気に入り、また訪れたい街・宿になった。

 

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