紅葉 福島遠征Day 1: 裏磐梯から磐梯山周回 / 五色沼自然探勝路 / あだたら高原野営場

2020年10月中旬の週末、紅葉目当てで福島への遠征登山1日目は裏磐梯スキー場から磐梯山へ。
都内自宅を深夜2:00に出発して、途中の上河内SAで軽い食事とトイレ休憩。
首都高〜東北自動車道〜郡山JCT〜磐越自動車道〜猪苗代磐梯高原ICルートで、道の駅猪苗代に到着したのが6:00少し前。


道の駅猪苗代に到着すると、すぐに雨が降り出した。ただ磐梯山山頂は道の駅から見えているのでテンションは上がる。トイレを済ませ、今回の登山口である裏磐梯スキー場に向かう。

山行ログ

裏磐梯スキー場→火口壁→弘法清水→▲磐梯山→弘法清水→銅沼→裏磐梯スキー場

 

裏磐梯スキー場から、火口壁ルートで磐梯山へ


予定の7:00に裏磐梯スキー場登山口からスタート。
裏磐梯スキー場下にある駐車スペースには他の車はおらず、静かな山歩きになりそう。はじめはゲレンドの脇を登っていく。「クマさんこんにちは!」しないようクマ鈴もばっちり鳴り響かせて。


銅沼(あかぬま)と火口壁コースとの分岐。上りはじめから、弱い雨がずっとしとしと降ってるものの快適。


弱いながらも雨が降っているので、ばっちり防水性/撥水性のあるウェアで。

【ウェアメモ】

 


所々にある眺望がきくところから櫛ヶ峰(くしがみね、標高1,636m)の荒々しい北壁を見ながら樹林帯を進む。紅葉もいい具合に進んでいる。
川上登山口との合流ポイント以降は破線ルートになっているが、踏み跡しっかりでひらけた場所ではピンクリボンが多く、よほど濃い霧でもなければ迷うことはなさそう。また、高度感がある危険箇所もない。活火山であることを考慮した破線ルートになっているのであろうか。


稜線までの登りは急登になるが、手すりがあり、距離は短めで体への負担は感じない。この樹林帯では2回ほど獣臭がしたが姿は特に見えず。雨音で熊鈴の音も消されがちになるので、「おぉすげぇ!」「絶景やん!」と意識的に喋りながら進む。ペッパーマンは車に忘れた!


急登の樹林帯を抜けると、一気に眺望がひらけた。昇る噴煙と時折感じる硫黄臭が、生きている活火山だと感じることができる。


急登を登り切り稜線に出た。櫛ヶ峰へのルートは地図などには掲載されていないが、踏み跡はしっかりついている。ただ急登であること、ザレていて上部は切れ落ちているので注意が必要だと思う。今回はパス。


稜線から登山口/歩いてきたルート方面を振り返る。奥は磐梯山の噴火により生まれたという桧原湖(ひばらこ)。崩落が進む天狗岩の北面〜銅沼方面の紅葉がかなり良さそうで、下山時ルートに期待が膨らむ。


稜線から磐梯山山頂を眺める。手前右側の尖りは天狗岩。この天狗岩があるため、登山口からは磐梯山山頂は見えない。



赤埴山(あかはにやま)から沼ノ平を経由してくるコースとの合流地点。火山性ガスのため、コース外通行禁止の看板がある。沼ノ平方面の草紅葉も見事だった。


弘法清水に到着。
弘法清水小屋、岡部小屋、ともに主人が中から声をかけてくれたので挨拶を交わす。せっかくの紅葉にも山歩きにも良い時期なのに、毎週のように雨や台風ではさぞ嘆かわしいだろう。
また今回利用しなかったけれど、小屋のトイレは携帯トイレブース(利用無料、販売あり)で、関東近郊の山とは少し違う、ここが東北の山なのだと認識を深める。


弘法清水から山頂方面を見上げるとガスがかかっている。ただそれほど雨が強そうな気配は感じず、疲れもないので休憩せずに進む。


え?雪?
弘法清水から山頂への登りはじめると足元には雪が出てきた。紅葉を見にきたはずなのに。

 

磐梯山山頂から銅沼経由で裏磐梯スキー場へ下山


弘法清水から距離600mほど登り切り磐梯山(ばんだいさん、標高1,816m)の山頂に到着。先客は1組のみ、あとから数組が到着。天気が悪かろうが、お互いに写真撮影をするくらいの人数がいるのはさすが紅葉時期の百名山。


雪が舞っている磐梯山。寒気が入ることは知ってはいたが、まさか雪が降るとはね。
山頂は360度ひらけていて、晴れていれば良い眺望なのだろうけど、南側の猪苗代湖方面はガスガスでなにも見えず。それでも、西〜北〜東は雲こそあれど、少し眺望があり救われる。
閉まっている頂上小屋の脇にも雪。山頂は風が強く寒いので、小屋の影に隠れてパンとボトルに入れてきたコーヒーと共にパクつく。天気が悪い日には、ガスを使わずに食事もサクッと。


磐梯山山頂から下山開始。下山は途中まで八方台方面へ進み、分岐を銅沼経由して、裏磐梯スキー場まで戻る。八方台方面へ下るルートは眺望はそれほどない樹林帯コースだけど、なかなかの紅葉具合。


色づく木々を見ながら、撮影しながらでペースはあまりあがらない。所々ひらけたところからは雲海を眺める。


八方台登山口と裏磐梯登山口との分岐。今回はここを裏磐梯方面へ。
ここまで登ってくる登山者とのすれ違いは20組くらい。やはり一番人気は距離が短い八方台コース。分岐から裏磐梯方面へ進むと、磐梯山北斜面ということもあり、一段と紅葉がいい具合に色づいている。


登山道もかなり整備されていて歩きやすく快適。一番メジャーなルート以外もしっかり目が行き届いているのは、さすが観光資源として活用されている磐梯山。


快適に下り、銅沼(あかぬま)に到着。
銅沼は名前の通り、泥が水酸化鉄を含んで赤く見える湖底がとても印象的だった。木々の色づきもかなり良い具合。中央が天狗岩、左が櫛ヶ峰。磐梯山山頂はここから見えない。


銅沼には先客の女性が1人いらっしゃってカメラのシャッターをきっていた。スタート時、駐車場に車はなかったし、おそらく磐梯山には登らず、このあたりを散策しているのだろう。斜面からの噴煙が最も近くで見られるポイント。


銅沼から裏磐梯スキー場方面に下ると、さらにガスが強くなった。ただルートが明快な中でのこの幻想的な雰囲気はとても良い。ゲレンデ近くなっても視界は20-30mほど。弱い雨もまだ降っており、クマ鈴ばっちり鳴らして進む。


ゴールの裏磐梯スキー場に戻ってきた。100m標高を下げるだけでガスはなくなり視界も効くようになった。車に戻り片付けをしていると銅沼で一緒になった女性も降りてきたので「お疲れさまでした!」と声をかけ、五色沼の散策に向かう。

 

ボーナスステージ:五色沼自然探勝路・裏磐梯物産館


裏磐梯スキー場から戻ること車で5分ほどの五色沼自然探勝路へ。
裏磐梯物産館に車を止め散策する。天気予報通り、歩き始めた昼過ぎには雨は止んだ。駐車場からすぐの柳沼の周りも良い具合に紅葉が進んでいた。


裏磐梯物産館からほど近い場所にある青沼。
数ある沼の中でもっとも青く、あまり歩きたくなければ、ここに来るだけでも十分満足できる景観。


ふとひらけた場所からは、ガスが取れた磐梯山方面も見えた。ボーナスステージはまだまだ続く。


青沼の次にオススメしたい、みどろ沼(深泥沼)。これは緑!青い沼は全国に有名なところが結構あるけど、緑色は珍しいのではないかな。


裏磐梯物産館から一番遠く、一番大きいという毘沙門沼まできた。片道2.5kmほど。よし、戻ろう。



裏磐梯物産館までピストンで戻り、ご褒美にミルク/塩のダブルでジェラートをいただく。
ジェラートを買った時に、おじちゃんに、磐梯山に登ってきたこと、靴洗い場があるかを尋ねると、外の水道を貸してくれた。ホースもブラシもないけど、ありがたい!感謝!

ボーナスステージ ハイキングログ

裏磐梯物産館→青沼→みどろ沼→毘沙門沼→みどろ沼→青沼→裏磐梯物産館

 

あだたら高原野営場 / スカイピアあだたら


裏磐梯物産館を後に向かったのは、二本松市 市営あだたら高原野営場
大雨なら車中泊も覚悟していたけどその心配もなさそうで、大型のシェルター一体型テントを苦戦しながら設営するグループを横目に、ローカスギアのシェルターを10分ほどで設営。炊事場、水洗トイレがある無料の野営場だけど、二本松市の農業振興課農政係にあらかじめ申し込みが必要。ちなみに、クマ出没警戒でゴミは全て持ち帰り(放置厳禁)。
近くにもっと快適なキャンプ場もあるけれど、早朝出立であることもあり、登山目的としては逆に駐車場の出入り制限時間もなく自由な野営場のほうが都合が良い。


ほとんどがファミリーかグループキャンパーで、他は小さな登山用テント6張ほどのグループが1組のみ。敷地は広いけど、連休はほとんどが埋まるんだろう。オートキャンプ場ではないので車の乗り入れは不可。


シェルター設営後に、徒歩5分ほどで向かいの温泉施設があるスカイピアあだたらへ。
磐梯山登山と五色沼自然探勝路の計15km歩いたので、温泉が最高に気持ちいい!やはり登山と温泉はセットに限る。
スカイピアあだたら内のレストランで、ビールとカツカレーをいただく。霧雨が降ってるし、シェルターで料理はしなくていいや、と。売店でチュウハイを買って野営場に戻る。

【紅葉 福島遠征Day 2: 安達太良山 周回 / 岳温泉】へ続く

 

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