2016年7月上旬、現代美術家・束芋 × 舞踊家・森下真樹の映像芝居『錆からでた実』を観に東京芸術劇場へ。
キャスト・スタッフの方数名と別のお仕事でご一緒させていただいる縁もあって、良い機会とばかりに、個人的には あまり得意ではない あまり馴染みのない池袋へ。全4公演ほぼ完売だったようで、あらかじめ前売券を手配いただきことなきを得た。
『錆からでた実』トレーラー
作品レビューは、Casa BRUTUS(ネタバレ注意)やdanceditionなど各種掲載メディアで。
演じられた各プログラムごとにレベルの違いはあれど、全体を通したエグさや毒を感じる映像は束芋ワールド。それらに、生バンドのキャッチーさやダンサーのしなやかさ・緻密さ、紗幕と照明演出などがミックスされた美しい奥行、品も感じる空間演出にしびれた。
美術館などでの静的展示同様に、アーティストの頭の中や引き出しを覗き見れた時のポジティブさや、作品を見て考えることによって生まれる疲労感も含めた楽しさがあった。今作は映像、ダンス、音、照明のシンクロ具合もあいまって、それがさらに色濃く。
今回の公演が第3弾ということで、さらにアップデートされた公演も見てみたい。
脳内リフレッシュ完了!
[左]前売りチケットを早めに取ってもらい、先着でいただいた束芋特製蛇腹リーフレット
[右]350部限定の束芋絵本「四号室の紙芝居」
事務所シェルフから『悪人 – 吉田修一』『惡人 – 束芋』を久しぶりに引っ張りだしてパラパラと。
〈芸劇dance 束芋×森下真樹〉映像芝居『錆からでた実』
2016年7月8日(金) 〜 10日(日)
東京芸術劇場 シアターイースト
構成・演出:束芋
振付:森下真樹
ダンス:鈴木美奈子
音楽:粟津裕介 田中啓介
舞台監督:河内崇
照明:三浦あさ子
音響:堤田祐史
衣裳:堂本教子
映像制作助手:芋々
作品制作記録映像:加倉井和人
宣伝美術:加藤賢策(LABORATORIES)
制作:瀧本麻璃英
プロデューサー:高樹光一郎(社団法人ハイウッド)