紅葉の尾瀬 Day 2 : 日本百名山 至仏山〜小至仏山 単独テント泊登山

アヤメ平、尾瀬ヶ原の木道歩きを楽しみ、テント泊をして2日目はいよいよ至仏山へ。

紅葉の尾瀬 Day 1 : 鳩待峠〜アヤメ平〜尾瀬ヶ原〜山ノ鼻 単独テント泊登山】からの続き。


朝の山ノ鼻テント場。
今朝の最低気温 5.4℃だったとのこと。フリースを着てダウンシュラフで全く寒くなかった。

手前のスペースにいた高校生登山部員たちは3:00頃に起きて、5:00頃には至仏山荘に向かっていった(ウトウトしながらシェルター内で聞いていた)。彼らのほうが遅くまで起きていたはずなのに。高校生の1人が、「早く登って、早く下山したいんだよねー。電波入るならどこでもいいけど」と言っていた。そう、ここは電波が入らないうえに、Wi-Fiも無いのであるー。

今回自分が通ったエリアの登山向けGPSアプリGeographicaのトラッキングログデータと現地での目視から、尾瀬の携帯電波 & Wi-Fi事情もまとめた。手持ちキャリアは、ドコモとソフトバンクでほぼ同じなので尾瀬に行かれる方の参考になれば。


登山計画書のとおり7:00に至仏山への登山開始。天気もよく、山頂までくっきり、気温も暑いくらい。
それにしても登山者が多い。2ルートある登山道で人が少ないであろうルートがこの登山者の多さ。自分も含めて、である。
ちなみに今回テントを張った山ノ鼻からの登山ルート(森林限界から上)は一方通行(下り禁止)になっていて注意が必要。鳩待峠から至仏山に登る場合は、ピストン下山になる。


前日の雨で滝のようになっている木階段。
防水レザー&ビブラムソールの軽量ハイカットハイキングシューズ Danner〈ダナー〉マウンテン 600を履いてきてよかった。ゲイターまでは必要な感じではない。


岩場もあるし、難易度の低い鎖場も3箇所ある。


至仏山へのちょうど中間地点あたり。森林限界を超えて見晴らしがよく、日光白根山も見える。


木階段〜岩場〜木階段と続く。
ところどころ階段が壊れていて注意しながら。


至仏山の上の方は紅葉も徐々に進むし、青空とのコントラストが素晴らしかった。
森林限界を超えて日差しを遮るものがないので、帽子が無いとキツイはず。


頂上まであと一息の地点から尾瀬を一望。
左奥の山が尾瀬ヶ原を挟むように、至仏山と対面する燧ヶ岳(ひうちがたけ・2356m)、右中央に見える山の上の湿原が昨日行ったアヤメ平湿原。本当に山上にあるんだなぁ!
昨日歩いたのは、右下あたりにあるはずの鳩待峠〜右中央のアヤメ平〜ずっと左に行って尾瀬ヶ原湿原の池塘を見ながら左下に下りてきて山ノ瀬でテント泊、というルート。


斜面の黄緑〜黄色〜オレンジ色のコントラスト、自然が織りなす魔法の絨毯である。見事。


日差しが強くバテ気味に頂上直下のハイマツ地帯を登る!


至仏山(しぶつさん/しふつさん・2228m)の山頂に到着。
太平洋側と日本海側の分水嶺でもある。
山体が蛇紋岩でできているため滑りやすく、森林限界も他の山より低い。


前週が台風だったというタイミングの問題かもしれないけれど、自分が到着した後もどんどん人が登ってきてめちゃ混み!ロープが張られている近くにやっと休憩場所を確保。昔に比べてだいぶ観光客が減ったという尾瀬、ピーク期の混雑ははどれほどだったんだろうか。
絶景なんだけど山頂が狭い上にめちゃくちゃ混んでいて御飯食べる気分にならないというか、ゆっくりできる場所がないので写真撮影と、脳裏に焼き付けてさっさと下山開始。ハンガーノックに注意しながらも、行動食だけで問題なかった。混雑回避できたであろう、5:00前に山ノ鼻を出発した高校生たちは正解だったようだ。


至仏山からの唯一の下山ルート上にある小至仏山を目指す綺麗な稜線。
「敵は小至仏山にあり!(ない!)」


小さなアップダウンで難なく攻略。小至仏山 山頂。


山頂混雑とは裏腹に、罪のない絶景が続く。湖は奥利根湖。


下山ルートにも小さな湿原がある。
あぁ、昨日のアヤメ平がこの青空ならよかったのになと思えるほどのピーカンである。


「あら、いいですねー」


昨日の出発地点、鳩待峠に戻ってきた。
下りも木道があり、歩きやすくペースアップ!軽快に下山。


至仏山 山頂で昼ごはんを食べず行動食だけにしたので、鳩待峠休憩所で上州牛コロッケカレーと、カレーが来る前にほぼ飲み終えてしまったビール。
お昼ごはんを食べてから、尾瀬戸倉行きの乗合タクシー(片道980円)に乗車。人が多くて待ち時間ゼロ。
運転手さんがネイチャーガイドで(全員なのかな?たまたまアタリだった?)、移動中に時折車をゆっくりにして周りの山、クマ、尾瀬の草花・自然について説明してくれた。たまたま助手席だったのでいろいろ聞いてしまったけど、後ろの人達も反応してたので良かった。この日の乗り合いタクシーは、ピーク時と同数程度の27台で廻しているらしい。


乗合タクシーで尾瀬戸倉の尾瀬ぷらり館にある尾瀬温泉「戸倉の湯(大人500円、子供200円)」へ。
登山者が多かったけれど、地元の人も来ているようだった。
あまり広くはないのと、帰りのバスの時間もあるので長湯はしないで徒歩2分のバス待合所へ。


帰りのバスは、関越道 沼田IC付近の私営施設「原田農園」というところで休憩をとった。おそらくバス会社と提携しているのだろうか、たくさんの観光バスが停まっていてお土産はここでどうぞ!と。
入口には、モンハン感のある標識があった。

帰りは関越道の事故渋滞に見事に巻き込まれ、予定時間より1時間半も遅い到着となってしまったけれど、運転ではないのでストレスはそれほど無く自宅に戻れた。東京暑い!

紅葉の尾瀬 : トレッキングログ

 

都内から尾瀬(尾瀬ヶ原・至仏山)へのアクセス方法と携帯電波 & Wi-Fi事情】へ続く

 

【NOTE】
ビッグホリデー 群馬・尾瀬
片品村観光協会 尾瀬国立公園
尾瀬山小屋総合情報サイト
公益財団法人 尾瀬保護財団

 

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