奥秩父・雁峠から大菩薩の湯まで テント1泊39km縦走

2019年5月下旬の週末、奥秩父を雁峠〜大菩薩の湯までテント1泊で約39km縦走で山歩きをしてきた。
いつもは西沢渓谷手前の「道の駅みとみ」まで車で行き、笠取山や甲武信ヶ岳などを周ることが多いけれど、雁峠から笠取山を経由して、大菩薩の湯まで南へ縦走するルート。1泊2日で約39km(2日目が27km)の長丁場、うち後半は10kmの舗装路を歩く。

奥秩父・雁峠から大菩薩の湯まで : トレッキングログ

新地平→雁峠→▲笠取山→笠取小屋(テント泊)→斉木峠→白沢峠→▲倉掛山→板橋峠→▲鈴庫山→柳沢峠→大菩薩の湯。

1日目:新地平→雁峠→▲笠取山→笠取小屋(テント泊)


都内自宅を午前5時に出発。途中の談合坂S.A.で朝食を摂り、塩山駅前の駐車場(タイムズ第二 400円/24h毎)に車をいれて、駅前に移動。塩山駅からは大菩薩嶺行きと、西沢渓谷行きのバスが出ている(夏には南アルプスの玄関口・広河原へも)。

7:35発の大菩薩嶺方面始発バスは10人くらいが乗車。
8:30発のバスは、大菩薩嶺方面の2便目、甲武信ヶ岳/乾徳山方面の西沢渓谷行き始発便ともに100人くらい(写真奥の駅出入り口まで列が伸びた)まで膨れあがり、臨時便含めバス2台パンパンでの運行になった。電車到着前にバス待機整列ができていたので無事座れた。

タクシー乗り場には塩山駅から登山口までの目安料金が掲載されていて、大菩薩登山口まで2,900円、柳沢峠まで5,500円、西沢渓谷まで6,700円目安とのこと。4人いればタクシーで登山口移動もアリかな。


塩山駅前から今回の登山口「新地平」バス停へ。
立ちの乗客含めパンパンのバスは経由地の乾徳山登山口で半分以上が下車。西沢渓谷手前の「新地平」で下車して雁峠へ進む。自分含めソロ3人のみ。見慣れた「亀田林業」ゲートをサイドから抜けて進む。今回もお世話になります。


前回は下山で使った亀田林道を進んでいく。特に道に迷う箇所や危険箇所もなく沢沿い道を気持ちよく登っていく。


雁峠が近くなってくると植生が変わり笹のトレイル。気持ちが良い。


雁峠(がんとうげ・標高1,780m)に到着。やはりここからの笠取山が美しい。
塩山駅前では少し晴れ間もあったけれど、登りはじめてからずっと曇り。しかも意外と分厚い。雨が降らないことだけを祈る。


雁峠から眺望もいまいちで富士山も見えず。
ただ今回は山歩きが3ヶ月空いてしまったストレス発散に長めにハイクが趣旨なのでOK。ピークハントもしない(予定であった…が…)


メゾンマルジェラかな?と思うほどの白い道標である。相変わらず整備されて歩きやすい。


笠取小屋に到着してテント設営。
今回も大雨にはならなそうなのでLOCUS GEARのフロアレスシェルター。
マット・シュラフは、KLYMIT〈クライミット〉Insulated Static V Lite山渓 × NANGA〈ナンガ〉ライトウェイトダウンバッグ 450DX オリジナル/ブルーのいつものオールシーズンセット。


整地されているのでAフレームで綺麗に張れた。
雲取山の奥多摩小屋無きいま、水場近い、トイレ綺麗、テント場広い、風の影響少ない、と初めてのテント泊に最適な場所のひとつ。眺望は奥多摩小屋には敵わないけれど。

今回は笠取山のピークハントをしない予定が、小屋のベンチでお昼相席になった日帰り男女6人グループと少し話をしていて、去り際にかわいらしい女性お二方に「どうぞー!」と行動食を差し入れいただき、勢いで「じゃ、ピークハントしてきます!」と言ってしまい登ることに…単純である。


というわけで、曇っているので眺望は期待できそうにないけれど、予定外の笠取山へ。2年ぶり。


いただいた差し入れと笠取山(かさとりやま・標高1,953m)ピークハントのエビデンス。
ご査収ください。


雲が多く、やはり富士山は見えず残念。今回の山歩きでは一度も拝めず。
小屋への戻りは水干、分水嶺経由で。


テント場に戻ると数は増えていた。最終的には20張くらい。
小屋では、主人と地元の人たちが「多摩川源流水干祭り」という集まりをやっていて賑やかだった。


夕食はいつもの感じでゴテアラポー。コンビニでフランクフルトを買うともらえるケチャップ&マスタードも山で使えるんだよね。


セブンイレブンのおでんに、うどんインで暖まる。暗くなってきたところで翌日の約27km歩きに備えて早めの就寝。

 

2日目:笠取小屋(テント泊)→斉木峠→白沢峠→▲倉掛山→板橋峠→▲鈴庫山→柳沢峠→大菩薩の湯


4時前に起床しての朝ごはんは、セブンイレブンの麻婆丼の素におにぎりイン。
初めて食べたけど、想定以上に辛くて朝からビールが欲しくなる!が、今日は長い距離を歩くので水で我慢。


シェルター撤収・トイレを済ませ、一番乗りの5時すぎに出発。
作場平登山口からピストンの人が多いようで、他のみなさんはまだ起きたばかりといったところ。
「お先でーす!」


作場平方面へ少し歩いたところの道標。登山道を歩く柳沢峠までは約17kmの表示。
ただそのあと、最終目的地の大菩薩の湯まで約10kmあり
1) 大菩薩嶺方面の丸川峠経由で登山道を歩く
2) 本数が少ないバス移動
3) 国道411号線/大菩薩ラインの舗装路を歩く
のいずれかを選択する必要がある。気分と到着予定時間によって決める。



少しひんやりした気持ち良い朝のなか、林道を歩く。
林道の脇には、終わりかけの桜が少し残っていた。


途中、地図にはマークのない水場があった。水量も豊富。柳沢峠〜笠取小屋まで唯一の水場だった。


斉木峠の廃トラック。
白沢峠の廃トラックと同年代くらいの朽ち方のように思う。


見上げれば色が真新しい緑と、足元にはフカフカの落ち葉。梅雨入り前の良い季節。
今回もTRIMTEX〈トリムテックス〉 Trainer TX Pantsに、INOV-8〈イノヴェイト〉ROCLITE 295で快適に歩く。



有名な廃トラックがある白沢峠に到着。道標多すぎだけど、強風で向きが変わったり飛ばされたりしないのだろうか?
笠取小屋からここまでにすれ違ったのは2組のみで静かな山歩き。


白沢峠から少し進んだところで若いマウンテンバイクのグループとすれ違う。こちらの存在に気がつくと、全員自転車を降りて止まりしっかりと挨拶を交わしてくれる。
倉掛山へいくルートに乗るはずが、マウンテンバイクのグループに気を取られ巻道の林道をそのまま進んでしまい、少し戻って取り付く。倉掛山への最後のアプローチは距離はそれほどでもないけれど、なかなかの急登具合だった。


倉掛山(くらかけやま・標高1,776m)山頂。花の季節には少し早いし、誰もいない。
Wikipediaの情報の少なさから、人気度が推測できる。


倉掛山の北側は切れ落ちているが危険なところはほぼない。
展望はあまりないものの、昨日のスタート地点である西沢渓谷方面の笛吹川・広瀬ダムが見える。甲武信ヶ岳は雲の中。
少し休憩して先へ進む。


ゆるやかなアップダウンが続く倉掛山〜板橋峠の防火帯。
気持ちの良い5月の日曜にもかかわらず、マウンテンバイクのグループ以後は誰ともすれ違っていない。


巻き道(笠取林道)と合流して板橋峠、振り返ってパシャり。
ここで年配ソロ男性とすれ違う。この日は、笠取小屋を出発してから4グループとすれ違っただけで、以後も柳沢峠まで誰ともすれ違わなかった。静かすぎ!

板橋峠付近は一気に人工的な感じになり、山肌を削ったソーラーパネル事業者の工事車両も置いてあり、残念な景観。このようなソーラーパネル事業の場所では「私有地」とは書いてあるが事業者名の記載は一切ない。クレーム避けなのだろう。


柳沢峠へ直接いく林道もあるが、見晴らしが良いらしい鈴庫山へ立ち寄りたいので登り返す。
鈴庫山への登山道に沿って光ファイバーのケーブルも敷かれている。地図では破線のバリエーションルートになっているが、ルート明瞭で危険箇所もなく、破線である意味はわからない。光ファイバーケーブル設置にあわせて綺麗にされたのかもしれないけれど。


地味なアップダウンをいくつか超えて、鈴庫山(すずくらやま・標高1,600m)に到着。
鈴庫山山頂は南西方向に開けていて甲府市内の眺望は、やや霞んでいるものの見事だった。今日イチ!


鈴庫山からはハイキングコース雰囲気な道を、ぼちぼちと柳沢峠へ降りてゆく。


舗装路に出て柳沢峠へ到着。柳沢峠茶屋にはライダーがたくさんいる。
コーラとソフトクリームをゲット。

予定より早く到着したので大菩薩の湯までのバスは3時間の待ち時間があった。ここでゆっくりするか迷うものの、大菩薩方面から登ってきたというライダーさんに聞くと「大菩薩の湯までずっと下りで登り返しもない」らしいので約10kmの舗装路 国道411号線・大菩薩ラインを歩くことにする。ライダーさんにそれを告げると驚かれた。ははは。



大菩薩ラインはヘアピンカーブを減らして新しい橋がかけられたり、トンネルも真新しく明るいものが多い。なかなかの降り勾配では小走りになり、TJARの最後ってこんななのかな?と思ったり(たぶん全然違うのだろう)。教えてもらったとおり、柳沢峠〜大菩薩の湯まで一度も登り返しがなかった。

柳沢峠で話をしたライダーさんが、「ヤビツ峠とかはガラも悪いし最近はもっぱらこっち」と言ってたのも頷ける気持ちの良い道が続く。歩いているのを見つけると後ろから来る車・バイクは減速してくれるし、対向バイクに手を挙げるとライダーさんたちはだいたい「ヤエー」と返してくれる。自分はロードバイクしか乗らないけど、楽しい。


見覚えがある大菩薩峠への入り口が見えゴールが近づく。
下界に降りてくると涼しかった柳沢峠が嘘のように暑い。


約10kmの舗装路歩きを経て、大菩薩の湯に到着。温泉とコーヒー牛乳を楽しむ。
柳沢峠で3時間待ちしたら乗るはずだったバスに大菩薩の湯から乗車して、車を回収すべく塩山駅へ。
柳沢峠からバス乗車してきたであろう人は大菩薩の湯では誰一人として降りなかったけど、温泉に入らず帰宅するのかな?
自分の選択肢にそれは無いんだよなぁ。

 

【新地平〜雁峠〜▲笠取山・笠取小屋】
歩き慣れたルートだけどいつも楽しめる。テント場も最高や!

【笠取小屋〜白沢峠〜▲倉掛山〜▲鈴庫山〜柳沢峠】
初めてのルートで歩きやすい防火帯18kmもそれほど長くは感じなかったけれど、展望が特別良い場所もなく、一度歩けば満足してしまう感があった。ただ積雪期にチェーンスパイクでザクザク歩くにはちょうど良いルートだろうなと思った。

【柳沢峠〜大菩薩の湯】
舗装路10km歩きは、もういいかな(笑。
積雪期だと大菩薩ラインは冬季閉鎖になるんだったかな?路線バスは確実に大菩薩の湯止まりなので、そのあたりをしっかり調べて冬にこのルートをやりたい。

1泊2日でトータル約39kmの山歩きだったけれど、後半はやや下りながらのアップダウンということもあり、それほど距離のキツさは感じず、いままでとは少し違った山歩きになった。

 

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