晩秋 南八ヶ岳 編笠山・西岳 青年小屋テント泊 Day 1

2019年11月中旬の週末、テント泊で晩秋の南八ヶ岳 編笠山・西岳へソロで。
南八ヶ岳の編笠山・権現岳へは、最短ルートの「観音平」からというのが一番人気のルートであるものの、今回は西岳へも周回したかったため「富士見高原ゴルフコース」へ向かった。

南八ヶ岳 編笠山・西岳 青年小屋テント泊:ハイクログ

富士見高原ゴルフコース→▲編笠山→青年小屋(テント泊)→▲西岳→富士見高原ゴルフコース

富士見高原ゴルフコース〜編笠山


中央道 高井戸IC-小淵沢ICまで2時間強、小淵沢ICから登山口の「富士見高原ゴルフコース」までは約10分の広い舗装路で、途中コンビニもありとてもアクセスが良い。

富士見高原ゴルフコースの登山者向け駐車場に車を停め、トイレを済ませ、明るくなってきた6:30頃出発。駐車場からは南アルプスが見える。
水場の状況がよくわからないので水2.5L、食料、防寒衣などを含めてザックのウェイトは約13kg。


富士見高原ゴルフコースは、Twitterで最新画像を1時間ごとに自動投稿しているので、積雪しているかや天気など現地状況がわかりやすくて助かる。出発時の気温は-3℃。


まだクローズしているゲート横の登山者用通路を通り抜け、傾斜がゆるい林道から登山道に入る。
頭上を見上げると葉はすっかり落ち、冬を迎える準備ができているような佇まい。山へ入るのが一番好きな時期だったりする。


登山道コースは、土石流の影響で一部通行止めで迂回路が設定されているがタイムのロスはほぼ無い。
一度ザレた場所を横切る。青年小屋近くの水場からここまで到達しており、距離の長い土石流だったことが伺える。


「白久保岩小屋」の道標がある。が、ネットを探してもほぼ情報がない。相当昔にあった小屋なのだろうか?それとも、この岩のことを小屋として指しているのだろうか。


登山道脇が一帯マツタケの自生地となっているところがあるらしく、両脇にはトラロープと立入禁止の看板。暗視カメラなどセットされている可能性もあるので、やはりむやみに入るべきではない。


それほど傾斜がきつくない歩きやすい道が続く。
この編笠山へ至るルートは登山口から山頂まで標高100mおきに道標がある。洒落たフォントの道標もでてくる。


編笠山まで半分ほどまであがってくると霜柱があらわれはじめるも、樹林帯は風もなく気持ちの良い登りが続く。

今回の行動用ウェアリングは、ベースレイヤーにTeton Bros〈ティートンブロス〉Power Wool Grid L/S、その上にRab〈ラブ〉Alpha Flux Jacketの2枚という冬登り仕様。暖かいのに熱がこもらずヌケが良く汗もかかず、超快適。


編笠山まで僅かとなったところで、雪がほんの少しだけ。チェーンスパイクも不要。


樹林帯を登りきり、山頂直下になると森林限界を超えて巨岩エリアに突入。危険な感じもなく、これを登りきれば山頂。
形といい、山頂の岩エリアといい、北八ヶ岳の蓼科山みたいな印象だ。


岩エリアのルートファインディングをしつつ、振り返ると本日初めての富士山も見えていて頑張れる。


八ヶ岳の南端にある編笠山(あみがさやま・標高2,524m)山頂に到着。
この日の同ルートは、自分含めソロ×2の全4パーティ。すれ違いはゼロでとても静かな山歩きだった。


編笠山の山頂からは360度の眺望がある。
残念ながら雲がかかりはじめている南アルプス。


北アルプス方面も雲の中。


エビの尻尾がはじまっていた。


八ヶ岳主峰も、、、ぐぬぬ。
山頂は北からの風が強く、ハイマツも白い。
自分以外のパーティは日帰りのようで、ハイマツの影に隠れ風をよけながらお昼ごはんを食べていた。

編笠山〜青年小屋 テント泊


編笠山〜青年小屋ルートの下り坂は、上部が樹林帯で、下部が巨岩エリア。
樹林帯は雪が溶け凍結していてチェーンスパイクが欲しい。途中装着できるようなスペースがないので山頂で装着してくるべきだった。


樹林帯エリアをぬけ、目の前に西ギボシ、東ギボシ、トサカのような権現岳がドーンとあらわれる。下った先に青年小屋とテント場。
天候が良ければ、テント泊する青年小屋に荷物をデポして権現岳ピストンしようと思っていたが、ガスというより雲がかかっていて、次回に持ち越し。ギボシと権現岳の間には、権現小屋もみえる。


テント泊する青年小屋に到着。
すでに小屋は冬季閉鎖されている。


外にある青年小屋のバイオトイレもクローズ。
テント場を借りて野営という感じになるので、要トイレセット。
テント場代金を払うので、バイオトイレを冬も開けてもらえるとありがたいんだけどな…


手前の建物が冬季避難小屋。


扉を開けてみたが、窓が一切なく真っ暗。厳冬期、防風、大雨の時以外はテント泊でいいな。


テント場はたいらな部分が多くて良い!適度な大きさの石もある。
風が弱い樹林帯寄りに設営。今回もLOCUS GEAR〈ローカスギア〉Khufu TyvekをA型フレームで。
テント泊は自分含めソロ×3、全5パーティ。

小屋前あたりはドコモOK、ソフトバンク時々OK。
テント場はドコモ時々OK、ソフトバンクNG。
水場の案内もあり、ほぼ平坦なルートで約4分ほど。今回は水は担いできたので、帰りルートで見ることにする。


サクッと設営完了。
EVERNEW〈エバニュー〉FPmat 100KLYMIT〈クライミット〉Insulated Static V Liteのダブルマットに、山渓 × NANGA〈ナンガ〉オーロラ450DX オールブラックのシュラフ。


今回、ダウンパンツをやめて初投入したAXESQUIN〈アクシーズクイン〉アグラスカート
就寝時シュラフに入りいつも下半身が冷えていたけれど、生地面積が広く左右余った部分を地面側に折りたたみ2重にすることで、気温-5℃の地面冷気をガッツリカットしてた。もっと早く買えばよかった!
毎年本格的な冬になると売り切れてしまうし、テント泊で下半身が寒いと感じる人は絶対に買ったほうが幸せになれる。自宅やキャンプでもサッと使えるし、超絶オススメ!

足の末端が冷えるので中華製のAEGISMAX ダウンソックス(収納袋込みで実測78g)の中に1つずつカイロも投入。これで万全!


権現岳へのピストンはキャンセルしたので、おしるこを飲んだりテント内でまったり。


晩御飯は、グリーンカレーうどんッ!!


朝食はこのへんを適当に。


ビールも1缶持ってきたけど寒いので熱燗のみ。


時々日差しがあると暖かいものの、16時をまわり氷点下になってきた。
明け方はどのくらいまで気温が下がるだろうか。


17時を過ぎ、暗くなってきたところで晩ごはんの準備にとりかかる。
グリーンカレーうどんの前に、嫁製の自家製燻製ベーコンをカリッと炙って日本酒グビーッ。


半分はグリーンカレーうどんにイン!
行動食で持ってきたゆで卵もいれちゃう。グリーンカレーに燻製ベーコン、超マッチするー!
ご飯を食べ、19時前に早めの就寝。

この時はまだヒヤリハットが起こるとは知るよしも無かった…

 

晩秋 南八ヶ岳 編笠山・西岳 青年小屋テント泊 Day 2】へ続く