初冬、兄の初テント泊にオススメの雁坂峠〜奥秩父縦走路〜笠取山 Day 1

まもなく師走、という2019年11月下旬の週末、道の駅みとみを起点として雁坂峠〜奥秩父縦走路〜笠取山と周回する1泊山歩き。

今回はめずらしく単独ではなく、実兄と初めての兄弟登山。兄は標高No.1,2の富士山、北岳には登ったことがあるものの、最近テントを購入して念願の初テント泊。
テント泊装備を担いで登るのももちろん初めてなので、どのコースにしようか考えた。

トレッキングログ

道の駅みとみ→雁坂峠→▲水晶山→▲古礼山→笠取小屋→▲笠取山→雁峠→道の駅みとみ

 

長年の間、関東での初テント泊最適地は、雲取山の奥多摩小屋テント場だったと思うけれどクローズしてしまったので、

  • 登山口から近い
  • バイオトイレあり
  • 水場が近い
  • テント場が広くてフラット
  • ビールを売ってる
  • いざとなれば小屋に泊まれる
  • 眺望まぁまぁ
  • ルートも豊富でエスケープ可能で、危険地帯少ないがバリエーションに富んでいる

ということと、自分が知っている領域でもあるのでこの笠取小屋テント場利用のコースをチョイス。
相談している時に「百名山が良いな…」という雰囲気を感じたけれど、百名山でなくても良い山はいっぱいあるぞ!というのも伝えたくて。

道の駅みとみ〜雁坂峠


都内自宅〜中央道 勝沼IC経由で、約2時間で道の駅みとみに到着。ほぼ同じタイミングで、静岡県から東名〜部分開通している中部横断自動車道で来た兄も到着。中部横断道が全線開通すると、静岡県側から奥秩父、八ヶ岳がかなり近くなるから誘いやすくなるね。
トイレなどを済ませ、明るくなってきたタイミングでスタート。スタート時の気温は-3℃。

今回の行動用ウェアリングは、ベースレイヤーにTeton Bros〈ティートンブロス〉Power Wool Grid L/S、その上にRab〈ラブ〉Alpha Flux Jacketの2枚という冬登り仕様。暖かいのに熱がこもらずヌケが良く汗もかかず、今回も超快適。シューズはLA SPORTIVA〈スポルティバ〉ウラガノ GTX、ゲイター付きで山では最近こればかりだ。

ザックはKS ultralightgearのKS40。
自分のKS40はショルダーパッドが薄く(現在は厚めのものに改良済みらしい)、10kgを超えるテント泊装備だと途中から肩への負荷が気になる。次のテント泊装備からは、EXPED〈エクスペド〉Lightning 60を投入予定。



雁坂峠へ向かうルートで上がっていく。先日の台風19号の影響が心配だったものの、登山道は2年前に登った時と大きな変化はなし。
ところどころに霜柱があり、冬でもほぼ雪が降らない暖かい静岡県民の兄は早速テンションが上がっているようだった。


紅葉も終わり、木々の葉はすっかり落ちている。
個人的にはこの時期の、色があまりない雰囲気と、葉が落ちて太陽光がそのまま入ってくる登山道が好きだったりする。


それほど急登もなく、歩きやすい道が続く。踏み跡も明瞭でわかりやすい。


3箇所ほど渡渉箇所がある。
このルートでおそらく一番気を使う箇所も、掛けられたロープに頼りすぎずに渡る。


水量が多く、また気温が低いため濡れた岩が凍っていて滑りやすいので注意して通過。


しばらく進む樹林帯がとても気持ちが良い。


雁坂峠への最後の登りぐらいから後ろに富士山が見えはじめ、やはりテンションが上がる。
初めてテント泊装備を担いで登る兄は、ザックの重さにあまりペースが上がらないようだったけれど、笑顔になっていて良かった。


植生が変わりクマザサ地帯になれば、雁坂峠まではすぐ。ただ、ここがこの日いちばんの傾斜ではある。


雁坂峠(かりさかとうげ)に到着。峠なのでやはり風は強い。奥は雁坂嶺。


北側斜面の方は先日降った雪がまだ残っている。



半分くらい隠れてしまっているけど富士山はいいなぁ、やっぱり。
南アルプスも頭が少し見えている


奥秩父縦走路で、水晶山、雁峠、笠取山方面へ進む。

雁坂峠〜笠取小屋


奥秩父縦走路も3〜5cmほどの雪があるが、積もったばかりなのか、凍結していないサラサラ雪。



水晶山(すいしょうやま、標高2,158m)に到着。
ここは展望がないので先に進む。雁坂峠からもアップダウンの少ない楽しい稜線歩き。


北側斜面も凍結無しでチェーンスパイクもナシで歩く。


見上げると霧氷が美しい!
距離が伸びてきて疲れが見える兄にも笑顔が戻る。
富士山、北岳(いずれも夏山)でも見られなかったものが、百名山じゃなくてもあるんだよ!



一番雪がありそうな気がしていた北側稜線もこの程度。この先もチェーンスパイクの出番はなさそう、かな。


さぁお待ちかね…


古礼山(これいさん、標高2,112m)に到着。なぜなら…


今回歩く稜線上で一番の絶景が待っているから。
/^o^\フッジッサーン、南アルプスもバッチリ。
ここにテント場があったらな、と毎回思ってしまう場所。



奥秩父縦走路にはいくつか新しい倒木があるものの、容易にパスできる。気持ちが良い稜線歩きが続く。


雁峠を燕山(つばくらやま、標高2,004m)から見下ろす。
やはりこの坂の傾斜はスゴイな。登りでは使いたくないルートである。


雁峠(がんとうげ)に到着。ここから見える笠取山がやはり好きだ。


笠取小屋の上にある分岐点。
この白木に白文字の道標をみると、なぜか落ち着く。


笠取小屋でテント場(500円)の受付をして設営。
笠取小屋の営業はこの週末で終了。来年(2020年)は4月初〜中旬からとのこと。バイオトイレは通年利用可。

雨の心配がないので、自分はフロアレスでLOCUS GEAR〈ローカスギア〉Khufu Tyvek
兄は購入したばかりの、NEMO〈ニーモ〉HORNET STORM 2P。ピンと張るには、ガイラインサボりなしで、何回か張って慣れるしかなさそうね。


自分のフロアレス内部。
テント場で寝てる時に、枕どっかいっちゃう問題を解決するために今回はじめて投入したアマゾンで見つけたTrekologyというメーカーの枕
完璧だった!エアマットにストラップ固定 & 背面滑り止め。実測105g。1,347円。完璧だった!(2回目)


17:00前で、テント内も-2℃ほど。思ったより寒くない。


1本ずつ持ってきた日本酒を熱燗で!



薄暗くなってきたところで、晩御飯は、すき焼き!!
さらに、うどんも投入!温まるし、美味しく最高だ!
体調も良くあまり眠くないのでテント場では遅めの20時ころ就寝。

 

初冬、兄の初テント泊にオススメの雁坂峠〜奥秩父縦走路〜笠取山 Day 2】へ続く

 

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