紅葉 福島遠征Day 2: 安達太良山 周回 / 岳温泉

2020年10月中旬の週末、紅葉目当てで福島への遠征登山2日目は安達太良山へ。

【紅葉 福島遠征Day 1: 裏磐梯から磐梯山周回 / 五色沼自然探勝路 / あだたら高原野営場】からの続きです。

前日の磐梯山登山、五色沼自然探勝路散策の後に移動した、二本松市市営あだたら高原野営場でテント泊。安達太良山のあだたら山ロープウェイが動き出すのは7:30〜(ピーク期)ということで、その時間までに安達太良山山頂へ行けるスタート時間設定にした。

山行ログ

奥岳登山口→▲薬師岳→▲安達太良山→▲矢筈森→くろがね小屋→奥岳登山口

 

奥岳登山口〜安達太良山 山頂


午前3:45にテント泊した二本松市市営あだたら高原野営場で起床。パンをぱくつき30分ほどで撤収し、あだたら山ロープウェイがある奥岳登山口へ移動。
4:45頃の到着だったが第一駐車場(紅葉時期のみ一番近い第一駐車場は有料1000円、深夜利用不可)すぐ手前の第二駐車場(無料)の一番近い場所に到着。すでに30台近く車がある。
5:00には係員が来て交通整理と有料or無料駐車場の案内を開始していた。
赤く朝焼け、期待が膨らむ。


ロープウェイの営業開始時間は7:30〜(ピーク期)ということで、ロープウェイ利用者が到着して混雑する前に山頂まで行きたいので、ヘッドライトを付けて5:20にスタート。


昨日の裏磐梯登山口と同様に、ゲレンデ脇を登り始めると徐々に明るくなってくる。
そこそこ傾斜があることと、昨日までの雨でかなりぬかるみ、岩/木の根などもあまりないため土/泥が超滑るうえに、掴める草木もない。
ビブラム メガグリップのソールでは普段あまり大きく滑ることはないのだけど、ソールにべっちょり泥がつきグリップがあまり効かず、先行者のスリップあとを頼りに(踏まないように)小股で進む。下りでは極力使いたくないルートだと感じた。


振り返ると… おぉいい感じだ!
一面の雲海が、朝日に照らされオレンジに染まっている。


見頃を迎えている紅葉も朝日に照らされ色がさらに映える。


超スリッピーなぬかるみと格闘しつつ、まずは薬師岳に到着。


薬師岳までくるとロープウェイ山頂駅に近いため、木道が整備されている区間が多く、アップダウンも減り歩きやすくなる。


高度を上げていくと裾野まで紅葉が進んでいることが確認できる。ロープウェイに乗ると上からこの紅葉が見られるのであろう。紅葉シーズンに人気の山であることがよくわかる。


まもなく安達太良山の山頂に到着。ロープウェイ稼動前で先行者多くなく快適な登り。風も穏やかで、絶好の紅葉登山日和。


右手を見ると鉄山、くろがね小屋方面への下山ルートが見える。良い天気!


安達太良山 山頂に到着。正確には山頂のふもと。お椀型の広い山頂大地に、通称「乳首」と呼ばれる岩峰がありそちらが本当の山頂。


振り返ると一面に雲海。サックスブルーの空に薄い筋状の雲が伸び、まもなくこの地が深い雪に覆われることになるのは想像に難くない。
ザックをデポして乳首に登りに行く。右左に2本のルートがあり一方通行ではないが、先行者に続いて右手の短い鎖がある方から上がっていく。


安達太良山(あだたらやま、標高1,700m)の山頂に到着。祠が出迎えてくれたのでこの旅が安全に終わるよう手をあわせる。


西奥には、前日登った磐梯山がそびえる。猪苗代湖方面は有名な山以外にも、複雑に入り組んだ山容が伺える。


南斜面 和尚山方面の紅葉もかなりいい感じに進行している。今年の東北地方の紅葉は、台風の影響が少なく、暑い日/寒い日の具合から、ここしばらくでは最高レベルらしい。


乳首の上から、直下のお椀型の広い山頂大地を眺める。ロープウェイが動き出すと人だらけになるのは間違いない。景色を眺めながら写真を撮っているとどんどん人が増えてきたので、ザックをデポした下に降りて休憩。


岩峰からは、下から見て左手の梯子を使って降りる。角度も高度感もなくイージー。


塩味が効いたカップラーメンと、やや甘いコーヒーが体に沁み渡る。前日は雪の磐梯山でパンを素早く口に入れただけだったこともあり、山頂でのラーメン、コーヒーはやはり格別。

 

安達太良山〜くろがね小屋


食事休憩を終えると、ロープウェイ組が続々と登ってくるので手早く片付け下山開始。下山は、くろがね小屋経由で。


グッバイ!乳首!


気持ちが良い牛ノ背の稜線歩き。標高2,000m以下なのに、ロープウェイでアクセスでき、森林限界も簡単に超えられてこの景色を見られるのはとてもお得感がある。


安達太良山の乳首を北側から。ん?太陽が雲に隠れてしまった!


雨の心配はなさそうだけど、陽がでていないと一気に肌寒さを感じる。山頂と食事休憩のタイミングで日差しがあったのはラッキーだった。早く起き、暗いうちから登り始めて良かった。


今も火山ガスが発生している沼ノ平を眼下に見る。以前はこの中を通る登山道があったらしいが、死亡事故があってから立ち入り禁止となっている場所。前日の磐梯山で感じた硫黄臭はしないけれど、青灰色の山肌が、活火山であることを直感的に訴えてくる異様な光景。


アルプス感ある稜線。気持ちが良い。


沼ノ平の奥には、前日に登った磐梯山。


くろがね小屋方面への下山ルート分岐。が、すぐ近くに小ピーク矢筈森(やはずもり、標高1,673m)があるのでそちらに立ち寄る。


矢筈森から安達太良山の山頂「乳首」をややズームで。うん、オパーイだな、間違いなく。そして、人イパーイ
(´・ω・`)


分岐まで戻り、くろがね小屋方面へ下山開始。
所々に紅葉撮影適地もあり、こちらから登ってくる登山者もかなり多く、くろがね小屋までの狭い登山道はペースが全然上がらない。特に急ぐわけでもないので、紅葉を楽しみながらゆっくり下る。


くろがね小屋までおりてくると鉄山(てつざん、標高1,709m)から伸びる斜面、くろがね小屋裏の紅葉が見事。


くろがね小屋の先は岳温泉の源泉となっていて、ガスが発生しており立ち入り禁止。以前はここが登山道になっており、鉄山まで直登のルートがあったようだ。


「安達太良山の紅葉」が有名だけど、一番の見所としては実は「鉄山の紅葉」疑惑ない?

 

くろがね小屋〜奥岳登山口〜岳温泉


くろがね小屋を通過してから現れた、紅葉トンネルも見事。


くろがね小屋より少し下の眺望がひらけた地点が、今回のベスト紅葉ポイントだった。色付きがエグい!視界に入る一面の紅葉という意味では、ロープウェイで登らずとも登山口から歩きやすいルートで1時間かからず到着できるこちらがオススメかもしれない。


くろがね小屋から登山口までは非常に歩きやすい馬車道を下山。小屋まで向かうであろう普段着の観光客とも多くすれ違った。


ロープウェイ乗り場まで降りてくると、お昼前でこの大行列。山頂はもう雲がかかっているけれど、絶景堪能できたのかな?やはり山は昼を過ぎると雲が湧きやすく、午前中のできる限り早い時間がベストなのだな。


登山口にある奥岳の湯は間違いなく混雑しているであろうから、駐車場まで降りてきて片付けをして別の温泉施設に向かう。


向かったのは、岳温泉街にある空の庭リゾート。宿泊施設だが、10:00~最終入場14:00で日帰り温泉もやっている。露天風呂もありリフレッシュ。レストランも併設されているがパスして…


福島に来たらやはりこれだよね!
(喜多方市は逆方向なので)本店が喜多方にあるラーメン来夢の郡山市内店舗でチャーシューたっぷり、待望の喜多方ラーメンをいただく!ミッションコンプリート!遅い時間の昼ごはんだったが、店内は地元客でそこそこ賑わっていた。

 

ガソリン給油して郡山ICから東北道に乗り、行きと同じルートで都内自宅に帰宅。少し渋滞はあったものの、都内からでも意外と遠くはないなと感じる行程だった。

前日の磐梯山〜五色沼散策〜野営場テント泊〜安達太良山、もちろん2回の温泉と喜多方ラーメンまで、紅葉シーズンの福島遠征を満喫できた山旅になった。これまであまり訪れていなかった東北の山ではあるけれど、今後は訪問頻度が上がりそうな気がしている。

 

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