チェーンスパイクのチェーン切れ修理・セルフメンテナンス

先日、金峰山登山の下山後に気がついたチェーンスパイクのチェーン切れ。
シリコンゴム切れとか爪ではなく、直せそうで良かった。

チェーンスパイクのチェーン切れ


山行中はまったくわからなかったけれど、写真を確認したら、右足外の側面でいちばん負荷がかかるであろう部分の金具が一本切れて、良からぬ方向を向いていた(本来は前方向に繋がってる)。


チェーン切れ箇所のズーム。約10回弱使用くらい。
チェーンスパイクはいろいろなブランドから出ているけれど、自分のそれはイタリアメーカーのCAMP〈カンプ〉アイスマスター

自分で直せそうだとは思ったものの、一応オフィシャルな対応はどのようなものか輸入代理店のキャラバンにこの写真と一緒にWEBから問い合わせてみたところ、数日経って、
『ご購入店様かお近くの『カンプ』取扱店(登山店)様に、修理依頼としてお持ちいただきますよう、お願いいたします。弊社到着後、商品の状態を確認し、小売店様にご連絡をさせていただきます。』
という、個人との直接修理やり取りはやってなさそうな雰囲気のメールが戻ってきた。

このチェーンパーツだけ送ってくれれば自分で直すのに…とは思うものの安全性に注意を払うべき道具のひとつでもあるので、そういった対応はしていないのかもしれないのは理解できる。ただ、わかりやすい写真も添付しているのに、販売店経由以外のでユーザーサポートはしないというマニュアル的な対応のみで少し残念な気持ちになり、自分で直すことに決めた。国内メーカーのモンベルなどはまた違った対応なんだろうな、きっと。

代替品探しとセルフリペア


まずは代用のパーツ探し。
同じカタチのステンレス鋼が出回ってないかアマゾンモノタロウAliExpressなどを探すが出てこない。

次の手段として、ステンレス針金。
工具箱を覗いてみると、以前何かで使用するためにホームセンターで購入した∅2.0mmのステンレス針金があった。「サビに強く、長持ち」「耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス」「使用荷重66kgf」とコピーがある。切れたチェーンと比較してみるとかなり近い太さで、ベースプレートの穴にも問題なく通るのでそのまま採用。



ここに針金があるじゃろ?
( ^ω^)
⊃針金⊂

これをこうして…
( ^ω^)
≡⊃⊂≡

こうじゃ
( ^ω^)
⊃修理完了⊂

ニッパーで適当な長さにカットして、ラジオペンチ2本使いで「エイ!ヤッ!」と4箇所曲げて5分で完了。


対になる部分と比較して、長さ、角度なども良い感じで直せた気がする。
ネットで情報検索すると、長さ調整/修理目的で、生きてる金具を一度外して該当箇所に付け直している人もいるけれど、金属耐久性的にはあまりよろしくない気がする。


爪の先も部分的にだいぶ丸くなってきたので(もともとアイゼンほど尖っていないのだけど)、デナリの工場長に依頼するようなものでもないし、近々こちらも鉄ヤスリでセルフメンテンスをする予定。
セルフリペアするとやっぱり愛着が湧く。

今週末、天気微妙だけど…行けるかな? どうかな…?

 

2022/2/13 UPDATE : 修理再び

最近の使用で同じ箇所の逆足側もチェーンが切れてしまったので、前回に倣ってセルフメンテナンス。


フロント側の中央一番下側で、最も体重が乗る部分のチェーン切れ。
前回修理した逆足側はまったく問題なく、その他のところも大丈夫そう。


もともと鋭角に尖っているわけではないけれど、爪がかなり丸くなっていたので鉄ヤスリで少し磨く。
ラバー部分も問題なく、まだまだお世話になります。

 

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